イエウール『しつこい営業を受けてウザい!』の3つの誤解

イエウール 不動産一括査定サイト

イエウールを利用しようと考えています。
イエウールは不動産一括査定サイトの中で知名度があるので信頼できそうかなと思いますが、実際に検索すると「”イエウール しつこい”」というワードが出てきました・・・やはり営業などがしつこく来るのでしょうか?
実際に利用した方の体験談や口コミを教えてください。

今回のご質問者様のご相談内容は、「イエウールで不動産一括査定するとしつこい営業が本当にくるのか?実際に利用された方の評判や口コミを知りたい」というものです。

人は商品・サービスを購入前に4つのことを必ず調べるそうです。

①会社情報(売っている会社が信用できるか)

②商品情報(他にもっといい商品がないか)

③価格情報(適正な値段か)

④体験情報(自分と同じような条件の人が感じたメリット・デメリット)

の4つです。

あなたがイエウールの評判や口コミを気にするのは、自然であり賢い消費者行動です。筆者もAmazonのレビューを見てから購入ボタンを押しますから(笑)。

「イエウール 評判」や「イエウール 口コミ」で検索すると、べた褒めのものから、酷評のものまで様々なものがあります。一体どのように受け止めればよいのでしょうか?
これから業界経験20年以上の筆者が順次解説していきます。

本記事をお読みいただければ、イエウールが信頼して利用して良いサイトなのかおわかりいただけます。

この記事に登場する専門家

菅 正秀

宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。
大阪府大阪市生まれ。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。ステレオタイプの不動産会社のイメージを払拭して、顧客と不動産会社が健全なパートナーシップを結べる一助なるコンテンツ作成を心がけている。

『しつこい営業を受けてウザい!』の3つの誤解

まずは、あなたがイエウールの利用を躊躇してしまうであろうという口コミから取り上げます。

①「しつこい営業」という評判・口コミは、どの業界のどの会社でもネットに書き込まれている

誰でもしつこく営業されるのは嫌なものです。押し売りされて買いたくはありませんよね。
ただし、感じ方には個人差がありますので、書き込みした人がどのような状況でどのように営業を受けたのか不明なものは、なんとも言えませんね。人によっては熱心な営業さんだと思うかもしれません。

また、この「しつこい営業」という評判・口コミは、何らかの個人相手に営業する全ての業界で当てはまります。

有名企業であっても大手企業でも変わりません。インターネット上には「日本生命 し◯◯い」「読売新聞 ウ◯い」「マイナビ転職 し◯◯い」「ビックモーター ウ◯い」・・・等 列挙する例が終わりません。

そして、不動産一括査定業界でも、イエウールだけでなく、イエイでも、リビンマッチでも・・・ 有名なところは例外なく書き込みがあります。

したがって、「しつこい営業」という評判・口コミがあるだけで、イエウールの利用を取りやめる必要はないと言えます。

②電話しているのはイエウールではない

イエウール自体は、あなたの不動産を査定するわけではありませんし、売却の仲介をする会社ではありませんので、営業の電話をかけてくることはありません。この点は誤解のないようにしましょう。

イエウールは、あくまで「あなたが所有している不動産を査定してほしい」という情報を、不動産会社につないでいるだけです。

そして、あなたが査定を依頼した不動産会社と媒介契約(売却を依頼する契約)を結んだかどうかに関わりなく、全て(最大6社)の不動産会社から情報をつないだことによる報酬が、イエウールに支払われる仕組みになっているのです。

なので、査定依頼を受けた不動産会社は、競合他社に負けないように、各社競って営業をかけてくるのです。

電話を受けるのはあなた1人ですから、確かに「ウザい」と感じるかもしれません。

ちなみに、イエウールで査定依頼ができるのは最大6社までですから、予め3社程度に絞って依頼しておくのも一つの方法です。

③そもそも、一括査定を依頼したら営業電話が来るのは当然

前述のイエウールを含む不動産一括査定サイトの仕組みを理解していただければ、査定依頼をすれば営業電話が来ることは予想できますよね。

不動産会社は、あなたの不動産の査定をさせてもらうのが目的ではありません。

目的は、あなたと媒介契約(売却を依頼する契約)を結ぶことです。

そして、最終的にはあなたの不動産の売却を仲介して手数料収入をあげることになります。

しかも、イエウールから査定依頼をしたい人の情報を紹介されるたびに、媒介契約に結びついたかどうかに係わりなく手数料を支払わなければなりません。筆者の知合いの不動産会社は、1年間で手数料を100万円以上支払ったのに、1件も媒介契約を取れずにイエウールから撤退しました。

以上の事情から、不動産会社の中には勢い余って、「しつこい」営業をかけてしまう会社もあるようです。

もし、あなたがイエウールに査定依頼をしたときに不幸にして、このような不動産会社にあたってしまった場合の対処法をお伝えします。
  1. イエウールに苦情を言う
  2. しつこい営業をかけてくる不動産会社に、「宅地建物取引業法(47条の2)及び宅地建物取引業法施行規則(16条の12)の「業務に関する禁止事項」に違反している」と警告する
  3. 実際にその不動産会社の所在地を管轄する都道府県又は国土交通省に通報する

具体的に説明しますと、

1.イエウールに苦情を言う

イエウールに苦情を言うと、イエウールからその不動産会社に警告されます。これが繰り返し頻繁にあると、イエウールはその不動産会社との契約を一方的に破棄して査定会社のリストから外します

イエウールは不動産会社を募集するときに一方的な解除権がある契約をしています。イエウール運営開始時期より「しつこい営業」の書き込みは減っています。クレームの多い不動産会社が消えていった効果だと思います。

イエウールへ連絡する方法は、メールと電話になります。
以前はメールしかなくて、筆者の別の記事を含め多くのインターネット上の記事でサポート体制が劣っていると指摘されていましたが、この程改善されました。下の画像のようにホームページの一番下に電話番号とメールアドレスが記載されています。

ユーザーの利便性向上に向けすぐに改善する姿勢に好感が持てますね。

2.宅地建物取引業法違反と警告する

宅地建物取引業法では、第47条と第47条の2で「業務に関する禁止事項」を定めています。その禁止内容を明確にした宅地建物取引業法施行規則の第16条の12で「電話による長時間の勧誘その他の私生活又は業務の平穏を害するような方法によりその者を困惑させること」と規定しています。

不動産会社の担当者のしつこい行動に「イラっと」したら教えてあげましょう。

3.不動産会社の所在地を管轄する都道府県又は国土交通省に通報する

都道府県や国土交通省は不動産会社の免許権限を持っていますので、こちらへ通報されることは不動産会社に大きなダメージを与えます。

ただ、何も営業してこない不動産会社にも 筆者は懸念を感じます。

「査定価格だけ伝えて、よかったら当社に媒介をご依頼ください」と言うお客様まかせの営業姿勢で、大事な不動産の売却を依頼して大丈夫だろうか という懸念です。

買いたいお客様に対しても、「資料をお渡ししておきますので、良かったら買ってくだい」的な営業なんじゃなかろうかと思ってしまうのです。
もちろん押し売りはいけませんが、ある程度お客様の背中を押してあげる営業が必要だと思いませんか?

イエウールの不動産一括査定は、信頼できる不動産会社と出会うチャンスですので、あなたも「これは」と思う不動産会社と積極的に接触して納得の上で不動産売却をスタートしてほしいと思います。

『えっ まさかの査定依頼できる会社が1社しかない!』 について

次に、イエウールの利用を躊躇させてしまう口コミに

せっかく利用しようと思ったら、対応可能な会社がまさかの1件でした。

というのがあります。

これは、イエウールだけでなく全ての不動産一括査定サイトが持っているデメリットの一つです。

確かに、イエウールは掲載不動産会社1700社以上の日本最大級の不動産一括査定サイトですが、不動産会社は全国に12万社を越える数ありますのでほんの一部を網羅しているだけなのです。
査定を希望される不動産の種類であったり、その所在する地域であったりの条件によっては対応できない場合も出てきてしまうのです。

そんな「ガッカリ感」を味あわないために、お手数ですが事前に対応可能な不動産会社が掲載されているか調べておくことをお薦めします。

イエウールでは、掲載している不動産会社の一覧がありますし、地域別、物件種別(マンション、一戸建て、土地)に検索できる機能も用意していますので活用してください。

その他の口コミ(口コミの信頼性)の評価

その他の口コミは、冒頭にもお伝しましたように「ベタ褒め」のものから「酷評」のものまで多種多様です。

掲載されている場所も、2ch(2ちゃんねる)や各種口コミサイトから、評判や口コミをまとめた解説記事、ツイッターのようなSNSと多種多様です。
投稿者も、完全匿名のものから、「横浜市 Y.K」、実名・顔出しのものまで多種多様です。

筆者は、匿名のものは話半分、実名・顔出しのものは8割程度信用する と評価しています。

具体的な口コミの例や利用者のインタービュー記事等をまとめた「イエウール不動産一括査定サイトのリアルな口コミ評判まとめ」と言う記事が本サイトにありますので、本記事と併せてお読みいただければ、イエウールの詳細がお分りいただけます。


筆者は、サイト運営会社自体による「お客様の声」(実名・顔出し)を評価しています。
それは全く満足していなければ、全世界に露出するインターネットに実名・顔出しはしないだろうと考えるからです。

しかし、イエウールは、ライバルのイエイ等と比べて「お客様の声」を掲載していません。利用者数1000万人以上・顧客満足度98%なら、堂々と「お客様の声」を乗せたら良いのに思います。

今回記事を書くにあたり、イエウールの会社紹介の動画見つけました。そこに1人だけ利用者が登場しています。以下にリンクを貼っておきますのでご覧ください。

イエウールの仕組みと利用者口コミ動画(3分30秒)

https://vimeo.com/178704000

 

まとめ

以上、イエウールの評判・口コミについてお伝えしてきました。

悪評についての誤解も解けたのではないかと思います。

なお、本文でも申し上げましたが、具体的な口コミの例については、関連記事「イエウール不動産一括査定サイトのリアルな口コミ評判まとめ」を併せてお読みいただければ嬉しいです。

イエウールは、安心して利用できる不動産一括査定サイト(サービス)の1つであり、あなたと信頼できる不動産会社を結ぶツールであると思います。

あなたの不動産売却の成功をお祈りします。

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菅 正秀

■宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。 ▼大阪府大阪市生まれ。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。 その後、顧客と一緒にモノづくりをするために、地域中小建設会社に移り、注文住宅・賃貸マンションの受注営業を担当。大手建設会社との競合が激しい中、操業以後に流入してきた近隣住民のクレームにお悩みの経営者さんに、不動産会社時代の人脈を使い工場の移転先を斡旋した上で、その跡地に93戸の賃貸マンション建設の受注をするなど、15年間で約32億円の受注する実績をあげる。 現在は、建築にも明るい不動産コンサルタントとして、不動産会社のエスクロウ業務(契約管理)・新人社員指導等を行なっている。ステレオタイプの不動産会社のイメージを払拭して、顧客と不動産会社が健全なパートナーシップを結べる一助なるコンテンツ作成を心がけている。