「すまいうる」の評判は?不動産のプロが強みやデメリットを徹底解説

「すまいうる」の評判は?不動産のプロが強みやデメリットを徹底解説

相続で引き受けた土地を売却しようと考えています。
初めて不動産の売買を経験するのでネットでいろいろ調べていると不動産一括査定サイト「すまいうる」に興味を持ちました。
でも他にもいろいろな不動産一括査定サイトがあるので本当に「すまいうる」でいいのか?
「すまいうる」の特徴やメリット・デメリットを知りたいです。

Kyo.N

近年では不動産の査定をするときに一番活用されているのが不動産一括査定サイトといわれるものでしょう。
不動産一括査定サイトとは、ネット上で売却しようと思っている不動産の情報を入力するだけで複数の不動産会社が査定。
その中から自分の希望とする不動産会社を選択できるといったシステムです。
不動産一括査定サイトもいくつかのサイトがあり、サービス内容はそれぞれで異なります。

この記事では、複数ある不動産一括査定サイトの中でも、特に注目を受けている「すまいうる」のサービス内容やメリット・デメリット、おすすめのポイントなどについて、他の不動産一括査定サイトと比較しています。

また、私自身も「すまいうる」で実際に査定依頼をし、その感想や手順についてもわかりやすく解説しています。

この記事に登場する専門家

とちかつのトリセツ

Kyo.N

宅地建物取引士、賃貸経営管理士、米国不動産経営管理士。
大学卒業後、証券会社に勤務、その後、不動産会社へ転職。
賃貸仲介・売買仲介・管理業務と不動産全般を経験し、現在は金融の知識も生かしコンサルティング業務を行う。20年超の勤務経験と、不動産全般を経験した知識から、さまざまな角度から不動産経営や投資についての悩みを解決する。

不動産のプロから見た「すまいうる」の総評

不動産のプロから見た「すまいうる」の総評

すまいうるは、2018年にリリースされた不動産一括査定サイトです。
運営会社は「株式会社エイチームライフスタイル」という会社で主に比較サイトや情報サービスのサイト等を開発しています。
東証一部上場会社である株式会社エイチームのグループ会社なので、リリースされて新しいサイトですが信頼性は高いと言えるでしょう。

大手から地元密着まで、色々な不動産会社が登録しており、最大6社までの査定が可能です。
すまいうるは、全て無料で利用でき、査定範囲も一戸建てやマンション、土地の他にも、山林や農地、工場や店舗といった不動産の一括査定も対応が可能となっています。

2020年1月現在で査定できる地域としては、

関東地区では東京、神奈川、埼玉、千葉

 

関西地区では、大阪、京都、兵庫と東海の愛知

といった8か所での査定のみとなっています。

不動産の専門家として、すまいうるの魅力をあげてみると

不動産の専門家が推す「すまいうる」のポイント
  1. 運営会社の信頼性が高い
  2. 登録不動産会社のや査定できる不動産のタイプが多様
  3. 全て無料で利用できる

他の不動産一括査定サイトにはないメリットも見受けられるので、不動産の価格が知りたいときには利用してみたいサイトだといえます。

不動産一括査定「すまいうる」ってどんなサービス?

すまいうるは、最大6社の不動産会社に売却したい不動産の査定を依頼できるサイトです。

あらかじめ決められた入力スキームにそって、産の情報を入力するだけなので初めての人でも使いやすいサイトといえます。

概要一覧をまとめました。

サービス開始時期 2018年
運営会社 株式会社エイチームライフスタイル(東証一部上場会社グループ)
利用料 無料
対象エリア 8都道府県(東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、兵庫、愛知)
同時依頼社数 6社
不動産会社の選択 ランダムにサイトから選ばれる。
査定可能な不動産の種類 ・マンション
・一戸建て
・土地
倉庫・工場
一棟物件(投資用)
農林・山地など

運用会社の株式会社エイチームライフスタイルとは

すまいうる」を運営している会社は先ほども説明しました株式会社エイチームライフスタイルです。
名古屋に拠点があり、設立は2013年とまだ若いのですが東証一部上場会社である株式会社エイチームのグループ会社ということもあり信頼度は高い運営会社であるといえるでしょう。

サービス内容としては、基本的にはほかの不動産一括査定サイトと大きな違いがあるわけではありません。
自分が売却したい不動産の情報や、自分の情報を入力すると複数の不動産会社への査定依頼が可能となるのです。

「すまいうる」に登録している不動産会社

「すまいうる」に登録している不動産会社は大手の不動産会社もあれば、地元に密着している不動産会社などバラエティ豊かな不動産会社が登録しています。

大手不動産会社の中にはどのような会社が登録しているのでしょう。
例えば、メジャーセブンと呼ばれる大手不動産会社7社のひとつである「大京グループの大京穴吹不動産
全国に632店舗を構える「ハウスドゥ」や関東一円に強い販売ネットワークを持つ「東宝ハウスグループ」などが事業登録を行っています。

このような会社の中から、査定してもらう不動産に合った不動産会社をサイト内で最大6社まで紹介してくれます。

不動産一括査定サイトとは

必要事項を入力して一括査定依頼を送信します。すると数日後複数の会社から査定価格が届くき、その中から自分がどの不動産会社に依頼するかを決定します。売却依頼を出せば選んだ不動産会社さんが売却に向けて対応してくれるといった流れです。


一昔前までは、複数の不動産会社に査定をお願いしようとすると1社1社に連絡してそれぞれ個別で対応しなければいけませんでした。
しかし、不動産査定一括サイトに依頼するとネットに必要事項を入力するだけで、複数の不動産会社から査定金額が届き、査定した不動産会社からどこに依頼するのかを選択できるので、とても便利なサービスです。

「すまいうる」で査定できること

「すまいうる」で査定できること

「すまいうる」のサイトでは、多くの人が利用している一戸建てやマンション、土地の他にも、山林や農地、工場や店舗といった不動産の一括査定も対応が可能となっています。

一戸建てやマンションと比べると、その他の不動産に関して査定や売買といった事例は少ないですが、他の不動産一括査定サイトではあまり対応していない不動産の査定ニーズに応えています。

不動産一括査定「すまいうる」の特徴(強み・売り)

不動産一括査定「すまいうる」の特徴(強み・売り)

ここからは、「すまいうる」について、他にはない強みや売りといったメリットだけではなく、弱い部分といったデメリットの部分も含めて紹介していきましょう。

すまいうるの特徴(強み・売り)
  1. 一部上場企業グループが運営会社なのでとても安心
  2. 大手から地元密着まで、バラエティ豊かな不動産会社が査定!
  3. 山林や農地まで、査定できる不動産物件が多い!

1.一部上場企業グループが運営会社なのでとても安心

前述しましたが、私が不動産一括査サイトを信頼できるかどうかの基準として、運営会社が安定しているのかどうかというのを判断基準のひとつとしています。
一括査定サイトにはすぐに閉鎖してしまうようなサイトも少なくありません。
運営がしっかりしていないと、長続きさせることはできません。

長く続けることで固定客がつき、サイトの問題点も徐々に改善されて、更に使いやすいサイトに代わるというメリットも生まれます。
「すまいうる」の運営会社は親会社が東証一部上場会社でもある株式会社エイチームライフスタイル
なので、運用面でも安心できる大きなメリットだといえます。

2.大手から地元密着まで、バラエティ豊かな不動産会社が査定!

不動産一括査定サイトの中には、あらかじめ決められた会社しか選択できない場合や、大手の数社しか選択できないようなサイトもあります。
大手に頼んでおくと安心だと思う人も多いのですが、地域によっては大手よりも中小の不動産会社の方が強かったりする(そのエリアでの売却に慣れている)場合もあります。
また、中小の方が地域のつながりが強く、素早く対応できるような会社も多いので、大手ばかりに依存するのは危険なケースもあるのです。

「すまいうる」だと大手から地元密着まで登録している不動産会社がバラエティに富んでいます。
入力された不動産に対して査定ができる6社の不動産会社を紹介してくれます。

その中から、査定してほしい不動産会社を選択して依頼するのです。

1社だけを選んでもいいし、6社から査定を取っても構いません。
査定できる不動産会社の数を選択できる点も自由度が高く便利な機能です。

さまざまなタイプの不動産会社から選択できるのは、大きなメリットといえます。

3.山林や農地まで、査定できる不動産物件が多い!

ひとくちに不動産といっても種類は多く、一般的なのは土地や戸建て住宅、マンションといったものが思い浮かぶでしょう。
しかし、他にも不動産として、山林や農地、1棟マンションや工場、店舗など不動産の種類というのはとても多いのです。
では一般的な不動産一括査定サイトができる査定範囲とはどの程度なのでしょうか?

不動産一括査定サイトで査定できるのは土地、戸建て住宅、居住用のマンションが多く、他の不動産は取り扱っていないサイトの方が多いのです。
しかし、「すまいうる」ならば、幅広い分野での査定が可能になっています。
一戸建てやマンション、土地はもちろん、先ほど述べた、山林や農地、工場や1棟売りマンションといった不動産の査定も可能です。

不動産一括査定「すまいうる」の弱み(デメリット)

「すまいうる」にはさまざまな強みがあり、他の査定サイトとは違うメリットについて述べてきましたが、弱みなどの点についても言及していきましょう。

すまいうるの弱み
  1. 一括査定できる地域が限られている
  2. 設立からの期間がまだ短い

1.一括査定できる地域が限られている

「すまいうる」の弱みとして一番先に思うかぶ点が、全国の査定を取り扱っていないという点です。
少しずつ取り扱いできる地域は広がっていますが、2020年1月現在で査定できる地域としては、

関東地区では東京、神奈川、埼玉、千葉

 

関西地区では、大阪、京都、兵庫と東海の愛知

といった8か所での査定のみとなっています。

全国を取り扱っている、不動産一括査定サイトには、取り扱い地域の点では大きく後れを取っているといえます。

2.設立からの期間がまだ短い

サービスが開始されたのが2018年からなので、まだまだ期間が短いのもデメリットといえます。
しかし、逆を言うと、これからもどんどん改善されて、もっと使いやすいサービスへと改善されていく可能性も秘めています。
現段階では、設立期間が短いという点は、信頼といった点ではデメリットだと言えるでしょう。

山林や農地といった不動産査定を頼みたい人には特にオススメ!

山林や農地といった不動産査定を頼みたい人には特にオススメ!

「すまいうる」を利用する人はどのような人がおすすめなのでしょうか。

例えば、売却しようと考えている不動産が山林や農地といった少し特殊性を感じるようなケースでは「すまいうる」が大きな力を発揮します。※ただし全国対応ではない

他の不動産一括査定サイトでは、このような不動産は取り扱っていませんので、少し特殊な不動産については是非「すまいうる」を利用することをおすすめします。

古い家が付いている物件や需要的に厳しそうな土地といったところでも査定してくれるのか不安といった声もあるでしょう。
しかし、普通に不動産会社が取り扱うケースで、古い家がついた物件や、ローンが残っている土地といった不動産は当たり前のように取り扱っています。
しかも1社だけではなく複数の不動産会社に依頼できるので、もし1社に売り叩かれるような査定を出されたとしても、他の高い査定をした不動産会社を選べばいいのです。

厳しい条件である不動産の方が一括査定サイトに依頼するメリットが大きいのではないでしょうか。

「すまいうる」にはあまり向いていない人

では逆に「すまいうる」にはあまり向いていないと思われる人はどのような人を指すのでしょうか。

これは簡単で、査定対象地域から外れている人ですね。

残念ながら「すまいうる」は全国すべてを対象にはしていませんので、査定できない地域があります。
このような地域に関しての査定を望む場合は現段階ではできません。

MEMO
2020年1月現在で査定できる地域としては、関東地区では東京、神奈川、埼玉、千葉。関西地区では、大阪、京都、兵庫と東海の愛知といった8か所での査定のみとなっています。

「すまいうる」を利用した人の評判・口コミ

「すまいうる」を利用するにあたって参考になるものはやはり利用者の声でしょう。
実際の利用者の声は、とても大切で自分が利用するかどうかの大きな判断材料になります。
ここからは実際の声をいくつかピックアップしてみましょう。

利用者の声
  1. 良かった。→査定金額が出たのも早く、査定金額も高くて満足だった。
  2. 良かった。→最初に1社だけ頼んだときは売れないと言われた。
  3. 悪かった。→対応できない地域だと言われた。

利用者の声1:良かった。→査定金額が出たのも早く、査定金額も高くて満足だった。

 

「すまいうる」を利用しました。
3日程度で依頼した6社からの査定金額が届き、2番目に高いところに依頼することにしました。
対応も良かったし、お断りした会社からの電話も断って以降はありませんでした。
とても満足です。

利用者の声2:良かった。→最初に1社だけ頼んだときは売れないと言われた。

 

最初に不動産査定一括サイトは個人情報の流出が怖くて利用しませんでした。
でも最初に直接依頼した不動産会社に売れないと言われて、不動産査定一括サイトを利用しました。
すると依頼した6社すべてから金額査定されて、無事売却することができました。

利用者の声3:悪かった。→対応できない地域だと言われた。

 

愛媛在住ですが、東海地方では愛知のみの査定とは知らなかった。
個人情報だけ集めておいて対応できませんというのは、詐欺まがいの商売としか思えません。

まだサービスの開始期間が短いためにあまり口コミや評判が多くなかったのですが、その中でもいくつかをピックアップしました。
是非、利用するにあたっての参考にしてみてください。

私も「すまいうる」をやってみた。査定の流れ

不動産一括査定「すまいうる」の特徴(強み・売り)

私も実際に体験してみましたが、登録方法などは非常にシンプルでした!
物件情報や個人情報を入力すると数ある不動産会社の中から最大6社の不動産会社をサイト内で紹介してくれます。
その中で、6社すべてにお願いしたい場合は、6社ともチェックを付ければokですし、不動産会社を絞りたい場合は、自分が希望する会社のみチェックすればそれだけで査定依頼は完了です。

始めての方や不動産会社に詳しくない方であれば、まずは6社すべてに査定依頼を行ってみる方が良いと思います。

査定の手順

ここからは写真で査定している入力しているところを解説しましょう。

手順は全部で5ステップ

STEP1:

すまいうる査定サイトを開き、まずは物件の種類や住所といったところの項目です。
この辺は簡単ですのでサクサク進みましょう。(今回は土地の査定を依頼しました。)

私も「すまいうる」をやってみた。査定の流れ

STEP2:

次に査定してもらいたい土地の面積や現在の状況を入力します。
広さは坪入力でも㎡入力でも対応可能です。

私も「すまいうる」をやってみた。査定の流れ

MEMO

「土地面積」「建物面積」「延べ床面積」「建築面積」の内容がよく分からなくても、不動産一括査定サイトの入力項目「土地面積」「建物面積」にデタラメな数字を打ち込んでも、査定結果の正確性には影響しないという事です。不動産一括査定依頼は、物件を特定する情報=物件の正確な住居表示(住所)があれば大丈夫なのです。

「土地面積・建築面積・延床面積・建物面積」の測り方や確認方法

STEP3:

その他の要望などについても問い合わせることができます。
また、売却時期なども確認することで対応できる不動産会社を選ぶ判断材料とします。

私も「すまいうる」をやってみた。査定の流れ
STEP4:

査定を依頼するお客様の情報入力欄です。
お名前やメールアドレスといった連絡先を質問してきます。

私も「すまいうる」をやってみた。査定の流れ

STEP5:

査定依頼を打診する不動産会社を選ぶのでチェックして選択しましょう。

※始めての方や不動産会社に詳しくない方であれば、まずは6社すべてに査定依頼を行ってみる方が良いと思います。

私も「すまいうる」をやってみた。査定の流れ

STEP6:

これで完了です。
今後の手順なども確認しておきましょう。

ちなみに、私の場合は、3分程度で依頼が完了しました。
その後、3日程度で6社からの査定金額が届きました。
数社電話もありましたがあまりしつこい感じではなく、営業特有のがつがつした感じは全く受けませんでした。

私も現在売却予定の不動産があるので、全ての査定金額の真ん中辺りの会社が一番妥当だと思うのでそちらに依頼しようと思っています。
私は不動産会社に勤務しているので、今回依頼した物件は以前査定したことがあります。
私が査定した金額は、6社の中でも2番目に安い金額でした。

やはり複数の会社に査定依頼した方が高い金額で売却しやすいということが実感できました。

「すまいうる」の注意点

「すまいうる」を利用するにあたって注意するところを2点ほど挙げてみましょう。

注意点
  1. 対象地域外地域がある
  2. 最大6社査定の不動産会社は自由に選べない

1.対象外地域がある

何度も重複しますが、「すまいうる」は、まだ全国での査定に対応していません
もちろん今後は全国展開に向けて進んでいるとは思いますが、現段階では地域が限られていますので査定する地域が対象地域かどうかの確認が必要です。

最大6社査定の不動産会社は自由に選べない

最大6社までの不動産会社はサイト内で紹介してくれるので、何社も登録している中で自分で選ぶわけではありません。
査定依頼がある不動産の状況によっていくつかの不動産会社をサイト側で選択することになります。
サイト側から選択した不動産会社が最大6社ですので、その中から依頼者は選別することになります。

まとめ

実は、不動産の査定というのはそこまで厳密になされているわけではありません。
会社によって大きく異なるし査定者の主観によっても大きく異なるのです。

私の経験としても、同じ会社の人が同じ条件で査定したとしても100万円から500万円程度の開きはざらにあります。ですので、より適正金額に近づけたい場合の方法としては、多くの査定金額から判断することだと思っています。
その観点からも不動産一括査定サイトを利用して多くの不動産会社から査定金額を出すというのは、理にかなっていると言えます。

不動産一括査定サイトの重要性は今後もどんどん高まると予測しますが、特に大手のノウハウを持った「すまいうる」のようなサイトは、現在も、そして将来においても不動産の流通に欠かせないものになると考えます。

 

 

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宅地建物取引士、賃貸経営管理士、米国不動産経営管理士。 大学卒業後、証券会社に勤務、その後、不動産会社へ転職。 賃貸仲介・売買仲介・管理業務と不動産全般を経験し、現在は金融の知識も生かしコンサルティング業務を行う。 20年超の勤務経験と、不動産全般を経験した知識から、さまざまな角度から不動産経営や投資についての悩みを 解決する。