ご自宅やご所有の不動産を売却しようかと思い立った時、まずはじめに頭に思い浮かぶのは「どれくらいの価格で売れるのだろうか?」というものではないでしょうか?
この疑問に答えるのが、不動産会社の「査定」サービスです。
この記事では、【SRE不動産(旧ソニー不動産)の不動産査定サービス】を取り上げます。
普通の不動産一括査定サイトとは異なり、SRE不動産(旧ソニー不動産)一社に査定依頼をすることになりますが、あなたの大切な不動産の売却依頼先の候補の一つになると考えています。
それは、SRE不動産(旧ソニー不動産)が、他の一般的な不動産会社とは一線を画すユニークな取り組みを行っているからです。
この記事を最後までお読みいただければ、
- SRE不動産(旧ソニー不動産)とはどのような会社なのか
- SRE不動産(旧ソニー不動産)のユニークな取り組みとは、どんな内容なのか
- SRE不動産(旧ソニー不動産)に依頼する場合にはどういった手順でするのか
- SRE不動産(旧ソニー不動産)の評価がどうなのか
お判りいただけるよう詳細にレポートしています。
この記事に登場する専門家
菅 正秀
宅地建物取引士、マンション管理士、住宅ローンアドバイザー、福祉住環境コーディネーター。
大阪府大阪市生まれ。大学卒業後、弁護士事務所に勤務、宅地建物取引士資格取得を契機に大手不動産会社に転じる。法律知識を活用し中古住宅、中古マンションの仲介営業を担当。ステレオタイプの不動産会社のイメージを払拭して、顧客と不動産会社が健全なパートナーシップを結べる一助なるコンテンツ作成を心がけている。
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(1)SRE不動産(旧ソニー不動産)の売却査定ってどんなサービス?
出典元:ソニー不動産「不動産を高く売却するならソニー不動産」
SRE不動産(旧ソニー不動産)は誰もが知っているSONYのグループ会社です。
設立 | 2014年4月14日 |
資本金 | 1,822百万円 |
売上高 | 2,597百万円(平成30年3月) |
本社所在地 | 東京都中央区銀座7丁目2番22号 銀座DOWAビル4階 |
代表者 | 代表取締役社長 西山和良 |
主要株主 | ソニー株式会社56.3% ヤフー株式会社43.7% |
宅建番号 | 国土交通大臣(1)第9297号 |
事業内容は主に、
- 不動産事業(不動産に関する売買仲介・コンサルティング事業、賃貸管理事業)
- AIソリューション事業(ソニーグループの情報技術を活用:不動産テック(RET)、金融テック(Fintech)
- ITプラットフォーム事業(不動産関連業界へ「リアル×IT」のサービスで事業支援)
事業の範囲は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県と大阪府、兵庫県に限定しています。
以上のように、SRE不動産(旧ソニー不動産)は、三井のリハウスや東急リバブルのような全国規模の大手不動産会社ではありません。また、いわゆる地域密着の地場の中小不動産会社でもありません。新興の不動産会社と言えるでしょう。イメージとしては以下のグラフをご覧ください。
出典元:不動産マイスターの備忘録
特徴は2つあります。
1つ目は、不動産の売却希望の人には売却専門の部署の担当者がつき、購入希望の人には購入専門の部署の担当者がつく専属のエージェント(代理人)制度を採用していることです。
2つ目は、ソニーグループの情報技術を活用したAI(機械学習)による精緻な不動産市場分析を加味した物件査定力を持っていることです。
出典元:ソニー不動産株式会社
(1-1)SRE不動産(旧ソニー不動産)が大切にしていること・想いとは
SRE不動産(旧ソニー不動産)では、片手仲介を行うエージェント(代理人)制度を採用しています。それは、片手仲介なら100%売主の味方になれると考えているからです。
まず「片手仲介」と「両手仲介」の違いから説明します。
「片手仲介」とは
「片手仲介」とは、不動産取引において売主又は買主のどちらか一方の人から仲介手数料をいただく場合のことを言います。
不動産売却の場合は、売主からのみ仲介手数料をいただくことになります。
なお、不動産先進国と言われているアメリカなどでは、エージェント(代理人)制による片手仲介が標準的です。
「両手仲介」とは
これに対し、「両手仲介」とは、売主・買主の双方から仲介手数料をいただく場合のことを言います。
「両手仲介」になにか問題があるのでしょうか?
「両手仲介」は宅地建物取引業法で認められている制度です。現状では何も問題はありません。
しかし、民法の考え方には反しています。
「双方代理の禁止」と言いまして、利益が相反する当事者の双方の代理人になることはできないとしています(民法第108条)
実際に、高く売りたい売主と安く買いたい買主の要望を、最大限満たすことは難しいことです。かつて民主党は、マニフェストに宅地建物取引業法の改正を掲げていたこともありました。ご承知のように、マニフェストの実現はできず、現在も宅地建物取引業法は改正されていません。
宅地建物取引業法で認められているなら、利益の最大化を目指すのが営利企業の使命ですので、大手不動産会社をはじめ一般の不動産会社が「両手取引」を行うのを非難することはできません。
しかし、「両手取引」に固執するあまりに売主に不利益になるやり方が横行していることが問題です。それが「囲い込み」になります。
※囲い込みとは:
不動産仲介会社が自社にとって、より収益の多い「両手仲介」(売主様、買主様の双方を一つの会社が担当すること)となるように他の不動産仲介会社に売主様の物件を取り扱わせない様にする行為のこと。これにより、売却の機会損失につながる可能性があります。引用元:ソニー不動産株式会社
売却の機会損失は売主にとって大きな不利益です。
SRE不動産(旧ソニー不動産)は「囲い込み」をしない
この「囲い込み」は、売上予測を発表している上場企業(大手不動産会社)ほどやってしまいがちです。
なぜなら、「片手仲介」と「両手仲介」では売上が2倍違ってくるからです。マスコミにも取り上げられることもあります。
SRE不動産(旧ソニー不動産)では、「当社は「囲い込み」をしません」と宣言しています。
SRE不動産(旧ソニー不動産)には購入の仲介をする部署もあると聞いています。そこの購入希望の買主は、売却部署の物件を購入できないのでしょうか?
その点に関してSRE不動産(旧ソニー不動産)はホームページ以下のように明記しています。
*SRE不動産(旧ソニー不動産)では、買主様がSRE不動産(旧ソニー不動産)の他のお客様(売主様)の物件の購入を希望された場合にのみ「両手取引」を行うこととし、必ず事前に買主様・売主様にその内容をご説明の上、双方から同意を取得します。引用元:ソニー不動産株式会社
(2)SRE不動産(旧ソニー不動産)でできること
次に、SRE不動産(旧ソニー不動産)の査定サービスでできることを見ていきます。
まず、「査定」は他の不動産会社や一括査定サイトと同様に無料でできます。
「査定の方法」には、「机上査定(簡易査定)」と「訪問査定」の2種類があり、どちらかを自由に選ぶことができます。
「机上査定(簡易査定)」とは物件情報だけで査定する方法です。「訪問査定」とは実際に不動産会社が土地なら現地、住宅なら物件の内外を見て査定する方法です。
机上査定の場合
査定を依頼してから通常3営業日以内に、「査定報告書」がメール又は郵送で送付されることになっています。
査定報告書には、独自に蓄積している不動産マーケット状況、物件周辺状況をもとに、
- 事例調査報告
- 査定価格の根拠
- 高値売却の可能性
が書かれています。もちろん一つ一つ依頼に基づて作成したオリジナルのものです。
訪問査定の場合
売却エージェントが実際に売主さんを訪問し、物件内容を把握することにより「机上査定」より正確に査定を行います。
また、売主さんの状況にもとづき、売却のプロによるアドバイスや売却戦略の提案も行っています。
次に査定できる不動産の種類について見ていきます。
査定できる不動産の種類には特に制限を設けてはいませんが、得意分野として、以下の物件をあげています。
- マンション(1室、複数)
- 一戸建て、2世帯住宅
- 土地、駐車場
- 収益用不動産(アパート、マンション、ビル、店舗など)
これは、サイトの特徴の項目で詳しくお伝えしますが、査定にAI(人工知能)による不動産価格の算出を使いますので、データが多く、集めやすい物件の種類が必然的に得意分野になります。
最後に注意点として、
(3)SRE不動産(旧ソニー不動産)の特徴(強み・売り)
AI(人工知能)による価格算出の仕組みを導入
SRE不動産(旧ソニー不動産)の査定の特徴は、何と言ってもソニーと共同開発したAI(人工知能)による価格算出の仕組みを導入していることが上げられます。
まだまだ電話とFAXが情報交換の主力であるアナログの不動産業界において、先進のIT技術を業界に持ち込む試みはソニーグループの会社らしいと言えるでしょう。
金融業界では、金融サービスと情報技術を結びつけた新しいサービスをFinTech(フィンテック)(金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語)と言います。
不動産業界でも、不動産とIT技術を結びつけた新たなサービスを「不動産テック」と呼んでいます。近年、この不動産テックを得意とする新興企業が業界に参入する流れがあります。
それに加えて、売却専門のエージェントがAIだけでは判断出来ない要素(売主さんの要望や事情)を考慮することによって、より制度の高い査定ができると、ソニー不動産は述べています。
また、一棟マンションや店舗の売却を専門とするエージェントがいることもソニー不動産の強みです。住宅やマンションだけでなく、一棟マンションや店舗でも安心して査定依頼できます。
(4)SRE不動産(旧ソニー不動産)の弱み(デメリット)
ソニー不動産に査定を依頼することのデメリットは2つあります。
全国対応ではない
1つ目は、全国対応でないことです。
営業エリアが1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)と大阪府、兵庫県に限定されており、エリア外の査定はできません。
複数の査定額を比べられない
2つ目は、複数の査定額を比べることができないことです。
不動産一括査定サイトでは、一回の手続きで通常3社から10社の不動産会社に査定依頼ができるので、手軽に複数の査定結果を比べることができます。ソニー不動産に依頼した場合は、改めて他の会社にも依頼するか、一括査定サイトを併用しなければなりません。
(5)こんな人におすすめ(向き不向き)
売主の100%味方を標榜し、「片手仲介」のエージェント制度とAI等のテクノロジー駆使する不動産テックで業界に新風を巻き起こそうとしているソニー不動産を利用するのに向いている人とは、どんな人でしょう?
(5-1)今現在どういった状況の人に向いている?
- 不動産を売却するのが初めての方:
あなた専属のエージェントがサポートしてくれる - 他社で売却中だが売れていない方:
広告の見直しや、新たな売却戦略の提案がある - 交渉があまり得意でない方:
あなた専属のエージェントが買主側と交渉してくれる - 忙しく、売却に時間が割けない方:
あなた専属のエージェントがサポートしてくれる - 自分の不動産の価値を充分に理解して、それを買主が納得して購入してほしい方:
あなたの不動産の価値を他の不動産会社の営業に上手く伝えて買主営業してもらうのが、担当エージェントの役割
(5-2)ソニー不動産の売却査定にはあまり向いていない人=おすすめはできない人
- 1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)と大阪府、兵庫県以外の方:
営業エリアは限定されている - 周りに売却していることを知られたくない方:
ソニー不動産は片手仲介なので、自ら買主を探す活動はしません。その代わりに、「広告量の最大化」とい手法を基本にしています。
これは、ソニー以外の不動産会社が使う広告手法の全てにあなたの物件を掲載してもらう作戦です。そのため秘密裏に売却することはできません。
買主営業の多い地場中小不動産会社にとっては、広告フリーのソニー不動産の物件はありがたいと感じるはずです(宅建取引士で業界経験20年の私の経験)。
(6)実際の評判(利用者の評判・口コミ)
ソニー不動産のホームページには、上記のような画像が貼ってあります。
これは、GMOリサーチ株式会社という調査会社による2018年 10/26-30のインターネット調査の結果を元にしています。調査対象は、過去に不動産の売却経験がある方で、一都三県に居住している30-60代の男女です。なお、サンプル数は20,133件。
1位になった部門は、
- 「成約価格の納得度」
- 「顧客志向」
- 「サービスの先進性」
の3部門です。
実際にはどのようなコメントがあるのでしょうか。以下に、インターネット上にある評判や口コミをまとめてみます。
(6-1)公式ホームページのお客様アンケート結果から
公式ホームページ上では、アンケートにおいて、ソニー不動産のサービスを知人に勧めたいと回答したお客様の割合(2019年1月1日時点)をもとに、顧客満足度92.8%としています。
また、アンケートのコメントもホームページの「お客様の声」に掲載しています。その数2259件。掲載方針も「ご不満の声を含め、すべて掲載させていただいています。」としており好感が持てます。
良い評価コメント
・5件の依頼をさせていただきましたが、最後まで丁寧に対応していただいたものと感謝しております。
・大変お世話になりました。最初からソニー不動産にお願いしていればもっと高い成約価格で売却出来たかもと後悔しています。次回があれば、最初からお願いしようと決めています。
・売手の立場を重視した販売活動を行って頂いた。市況に鑑みた適切なアドバイスを得ながら、価格調整もタイムリーに行えたと思う。
・売り主側に寄り添う形で親身になって迅速に動いてくれた事、大変感謝しております。ありがとうございました。
・初めての売却に際し、査定時のアドバイスや定期的な進捗をご連絡頂きましてありがとうございました。買主様も良い方で、長年住んだマンションを気に入って頂き、嬉しく思います。売却までに要した期間も早い成約に向けて手続きいただきました。
・この度は、当方女一人での、又、前不動産会社の不信から始まった活動でありましたが、切りかえについても具体的な方法を提示して下さりながら力を貸していただき、目標であった売却に漕ぎ着くことが出来ました。売却活動の途中でも素人ゆえ無理を申し上げたこともあったかと思いますが、その都度、ていねいに対応して下さり導いてくださいましたこと感謝の言葉しかございません。
・今回売却していただいた物件は○○社に2年前くらいから依頼していましたが、具体的な話になることはまったくありませんでした。売れなくてもいいと思っていたので放っておいたのですが、ソニー不動産の方針でならと思いお願いしてよかったです。担当エージェントの△△さんにはたくさんの質問に適確に答えていただきました。対応も早くとてもよかったです。
・御社へ依頼するまで他社で半年間も売却活動をしており、御社へ乗りかえて1ヵ月ほどで売却ができたので、もっと早くに依頼できていれば時間の節約になったと思います。
・今回の件で、ソニー不動産の売却専門エージェント制が、とても優れていることに驚きました。私の不動産物件を売却するにあたり、終始私に有利な条件で売却することを考えていただけました。また売却の契約が締結後も、売却先の不動産会社に働きかけ、年内の竣工を目指してもらい、私に固定資産税がかからないようにとの心遣いもしていただけました。(売却先の不動産会社から知りました)
・売り手側のみにたつ経営方針には賛同できます。不透明性の多い不動産売買において、がんばっていただきたい。
・不動産について全くの素人の私たちに分かりやすく話していただいたうえ、買主さんとの交渉だけではなく、他業者とのやりとりも積極的にやっていただきました。
・他の査定価格より数百万高くうれて、納得の売却価格です。購入したはいいけれど売れなければどうしよう…と思っていました。本当にありがとうございました。経験豊富で、すべて助言どおりにすれば何とかなるはず、と信じて良かったです。
・売却価格設定時には高く、かつ内見が入りやすい価格をアドバイス頂き、冷静に売却活動をスタート切れたことが終始大きかったです。ご担当頂いた○○様には、値下げ交渉してきた場面でも何パターンかシナリオをご提示頂き、常に当方の立場でリードしてくれました。おかげで満額売却、それも実質1ヵ月程で売却完了できました。
・自社の売り上げを急ぐより顧客に寄り沿った営業により、エージェントと売主の思いや方向性が一致して同じチームのように機能できたことことが印象的だった。価格レンジの買主の相場観、心理面、設備更新の要不要まで的確なアドバイスを頂けた。
・両手をとらない御社のビジネスモデルを知り「ソニーはなぜ不動産業を始めたのか」(茂木俊輔)を買い、納得して、御社に仲介をお願いすることにした。結果、思っていた以上の高額で売却することができた。他の不動産業者では、でない数字だと思う。
不満があるコメント
・今回非常によい条件で売却できたが、ソニーの手法がこの結果にどう生かされたのかがよく見えない。レインズに登録するだけでなく、買主を見つける、あるいは引きつける手だてが実は何か施されていたのだろうか。レインズ登録してからは、じっと引き合いが来るのを待っているのかな、という印象が少しあった。
・担当者不在時のバックアップ強化
・全体の(手続き)流れが説明不足のように思われた。
・居住しながらの売却活動であったため、内見のお客様への説明は終始私自身が行いました。実際に暮らしている人間の言葉が説得力を持っているのは当然ですが、プロのエージェントの方にもアシスト的にセールストークを交わしていただけるとありがたかったような...
・片手仲介では、買主側からのメリットが少なく、少し両手仲介も要素として折り込んで良いのかもしれません。
・不満があった点の理由
①査定当初4250万円の提示に対し「1年以内の売却で3500万円以上」と最悪でもその程度と想定していたが、結果1年9ヶ月3100万円であった為
②可能性を含め提示頂いたが、実勢(市場の相場)とかけ離れすぎていた→査定というものの意味はなんだったのか?と思ってしまう。
・途中経過をもう少し詳しく報告してくれるともっと良いです。必要書類(受領証等)を請求する前にいただけるともっといいです。
・報告、連絡、相談が人なみにできる担当ではなかったので、何度もトラブルになった。そのトラブルになっているにもかかわらず上司には説明している様子はなかった。自宅の売却という話も今後はあるが、御社にはお願いすることはないと決済日直前の状況で改めて感じるトラブルもあった。
・ビジネスモデルは素敵だが、とてもとてもその実現にはいたってない。
・売却価格については、あの価格まで下げれば売却できるのは当たり前であり広告を打っているようなメリットは感じられなかった。また、内覧に立ちあわないなど、他の不動産と比較し、あまり動いていないのに法定価格として払うのは、あまり納得いかない。全体的に他の不動産屋との違いをうたっているが、何かメリットというものは感じずに終わったのは残念だった。
・片手仲介の優位性は、理解できるが、現実的には買い主は両手仲介の業者で物件を紹介されるため、最大手の両手仲介業者の方が優位にも思える。
・どこよりも高く、早くと宣伝されていますが、当初の設定価格で2か月売れない段階で価格見直しを提案されました。価格を-100万円に変更しましたが、その後更に1か月経った時点で再び価格引き下げの提案がありました。その際は現状維持との回答をしました。結局買い手がついた時点で-30万円で契約が成立しました。早く売る努力はしていただいたと思いますが、高く売るという姿勢は残念ながら感じることはできませんでした。
・売却エージェントの方は、一人で担当する物件を抱え過ぎで色々な面で忙しすぎて意志疎通が上手くいかなかった様に思います。売却エージェントの方が、顧客一人一人と、じっくりと向きあえる様、社でサポートしてあげて欲しいと思います。
・片手取引ゆえ、内覧後の検討顧客様の反応や保留理由があまり具体的に分からず、不安になる事が何度かありました。
・結果的に買い手も見つかり10ヵ月で売却ができたので良かったです。ただ会社の方針である両手仲介になってしまい(説明も私としては不十分でした)残念な結果でした。もちろん物件を売るのが難しかったのも理解しているつもりです。最後まで売り手のみのサポートに徹して頂ければもう少し高く売れて、満足度も高かったと思います。
コメント引用元:不動産売却・購入を実際にご利用いただいたお客様の声
コメントの総括
ソニー不動産で成約した方のコメントなので基本良い評価が多いです。その中で物足りないとコメントしている内容には、売主さんの本音が出ており参考になると思います。
担当エージェントに対する良い・不満の両方のコメントが混在するのは、担当者の力量にバラツキのある不動産業界全体の問題です(業績インセンティブがあるため個々の個人プレーが基本。これは大手も中小も同じ。)
また、買主さんの内覧時に担当が立ち会わない、物件を抱えすぎで忙しすぎ等のコメントは、営業エリアに対して営業拠点が少ないためと思われます。
以上 宅建取引士であり20年の業界経験者の私の感想です。ご参考になれば幸いです。
(6-2)他のインターネット上の口コミ
公式ホームページだけでなく、インターネット上には掲示板やブログ等に様々な口コミがあります。そこからも拾ってみました。
良い評価の口コミ
・売り主との契約しかしないというスタンスが響いたので契約、見事成約しました。当方の見積もりよりも8%ほど高い提案を受けたので、大丈夫かと思ったが、割とスムーズにことが運んだ。成約までの期間は5ヵ月ちょっと。成約したことよりも何よりも、確かな戦略があったことに感銘を受けた。
・リフォーム後の売却で、買い手にセールスポイントを伝えてもらえた
・色んな所に書き込みがあるので、自分も同じことを言うのはしつこいと思うが、営業の質は一番いい。不動産屋の営業はかなり腰が低いが目線は上から、ということが多かったがソニー不動産のところだけは親身に対応してくれた。
・家の売却にあたってはこちらが全然気にしていない良いところを色々見つけてくれて物件の広告もキレイに作ってくれました。やっぱりプロなんだなとは思いますがそれ以上に買いたい人のニーズをよく勉強しているなぁと感じます。
・フェアプレーポイントで不動産会社を選んだら…ソニー不動産に行き着きました。
・1ヶ月で決まったので満足です。他の複数見積もりもしましたが、その中では高い金額提示ですし実際その付近で売却できたので。あくまで不動産は個別の要素も多いかと思いますが。
・業界にとっては悪、消費者にとっては善という会社です。 大手の不動産会社の友人も自分が利用するならソニー不動産と言っていました。
・問い合わせの段階で詳しい資料を作ってもらえたのが好印象だった。
・エージェントが信頼できるエネルギッシュな人だった。会話が丁寧で税金の相談にものってもらえた。
・過剰な勧誘がなかった。会話が丁寧で税金の相談にものってもらえた。
・S友不動産・T建物不動産・N村不動産・M井リアルティとお付き合いして、どこの営業も言うことは同じ。 それでいて成果を出してくれればいいのですが、結果的に出せず。
最後に頼んだ大手を切った後にしばらく寝かせて、その間に色々と調べ、片手仲介をうたっているソニーにお願い。
契約し、レインズに登録してもらった後、1ヵ月で無事に成立。 1年半不動産売買活動をしていたのは何だったの?と。
こういうことを書くと、関係者だろとか言われるかもしれないけど、本当の話。
・査定額の根拠が非常に合理的ですんなりと納得できた。
不満がある口コミ
・専任契約でお願いしたが、未成約に終わりました。今回、様々な売却戦略を立ててもらい、説明も受けたがはっきり言ってチンプンカンプン。こっちは早く売却したいという思惑があって依頼したんですが、オリンピック開催までの期間を視野に入れて売却を進めようとされても困る。
・ソニー不動産は何もしてくれない。 M、S、T、Nのどちらも良いが、ここだけはやめましょう。時間を無駄にするだけです。
・国が両手を禁止してないのに、ソニー不動産だけが片手で客が得するようににできるわけない。何で世界のソニーが見え透いた嘘で釣ろうとしているのか。
・当然不審に思う。広告や営業を他力本願的に他社にまかせて、売却手数料はまるまる取るのは、ビジネスモデルとして、新味がない。
・若いエージェントの対応に不満があった。相続税の細かい相談ができなかった。
・一人のエージェントが抱えている案件が多過ぎて「やっつけ仕事」感がある。1件当たりの対応が後手後手に回っている
・数軒相談した中では、社員さんの知識量に疑問を感じました。
・高く売ると言っている不動産やから買う人いないでしょ。自分はソニーが売ってたら買わないよ。 ここの物件買うと損するってことだから。
・絶対やめた方が良いです。ネットに情報を登録するだけで、何もしません。最初の査定は高く見積もって、どんどん下げさせられます。両手取引の不動産屋の方が親身に対応してくれます。
・ただ内覧の日程調整するのみ。 申し込み入りましたがあまりに金額下げた申し込みで、中間で調整お願いできないか聞いたら即断られ。なのでお断りしたら、しばらくして他社経由で再度同じ方から申し込みが入り、事情をお話したところ、今度はこちらも納得する条件で調整できたのに、どこかから聞き付け何故か逆切れされました。
しかも、調整は無理と言ったくせに、それが理由でこちらも不快になり『希望価格でないと売らない』と返したメールだけ取り上げ、こちらが先に交渉を断ったことにしようとしてきました。
・はっきり言って素人です。ほとんど丸投げで売るための努力をしていると思えません。専任契約期間が無駄でした。
・両手仲介が悪と考えるソニー不動産は、よく不動産取引を知らないのだろう。
両手のみを狙う大手に対する妬みや恨みなのか知らないが、 両手仲介おおいに結構です。それは、個人情報保護の問題が大きい。
売主や買主には、人には言えない諸事情がありますから。 あまり公に、いろんな関係者を入れて取引することを嫌がります。
片手仲介ですと、売主買主の知らない人が取引に参加することになります。 なので、両手仲介を悪と考えるのは間違いです。 秘密厳守が絶対に基本中の基本です。
ネットの口コミの総括
この手の書き込み情報は、はっきり申し上げて「玉石混淆」です。それは、匿名で、なんの制約もなく手軽に投稿できるからです。
特にソニー不動産のように業界の慣習に逆らうような営業方法を採っていると、業界からの悪意の投稿が増えます。
逆に、べた褒めの投稿もアフィリエイターさん達の報酬狙いコメントの疑いもあります。
以上を踏まえて参考にされることをお勧めします。
(6-3)他の一括査定サービスでのお客様レビューランキング
ソニー不動産は他の一括査定サービスにも登録業者として参加しています。
その1つである「マンション.navi」では毎月お客様アンケートによる業者ランキング行っています。
その2019年1月度ランキングで前月に引き続き全国3位にランクインしています。
(7)SRE不動産(旧ソニー不動産)の体験談
ソニー不動産を利用した人の体験インタビュー。
(7-1)ソニー不動産 お客様の不動産売却体験談(1)
こだわりの戸建住宅。最高の買主に希望通りの金額で売却が出来ました。(高橋様)
売主のこだわりのある注文住宅を売却した事例です。
インタビューの内容を要約すると
- 「非常に満足した値段で売ることができた。」
- 「一般的な市場の見積もりよりは結果的に高く売れたので、ソニー不動産さんに頼んで良かったと満足しています。」
- 「自分の物件の魅力を知ってちゃんとアピールしてくれた。」
- 「高値売却の依頼にも、エージェントとの対応が取りあえず仕事をとろうとした態度には感じなかった」
- 「販売は、いろんな不動産屋さんがソニー不動産の作った資料で一斉に広告を出してくれた。」
- 「内覧数が落ち着いてきたら、近所の不動産屋とタイアップしてオープンルームをやってくれたり、動きがなくなったら新しい策を提案してくれたので、心配なかった。」
- 「自分の家を気に入って住んでくれる人を見つけてくれた。」
と答えています。
(7-2)ソニー不動産 お客様の不動産売却体験談(2)
あっという間の成約。他社査定額よりプラス200万円。(大山様)
他社で売れなかったマンションをリフォームして売却した事例です。
インタビューの内容を要約すると
- 「完全に売主目線で考えてくれているし良かったです。」
- 「自分の当初描いていた高い資産価値のまま売却できた。」
- 「他社では3200万円を2800万円に下げさせられたが、売れなかった」
- 「ソニー不動産では、こことここだけリフォームされてはどうですかと提案された」
- 「リフォームしたら印象が全然違いました。」
- 「2回目の内覧ですぐに決まった。正直驚きでした。」
と答えています。
従って、すべてのケースに当てはまるものではないこと。
上記を前提にしても、ソニー不動産をうまく使うには、
- 売主の意向をはっきり担当エージェントに伝える
- 担当エージェントと販売手法をすり合わせる
といった密なコミュニケーションをとることが大事だと言えるでしょう。
(8)SRE不動産(旧ソニー不動産) 申し込みまでの流れ/手順
実際にソニー不動産で査定依頼をする場合の手順をお伝えします。
(8-1)パソコンから申し込む場合
- STEP.1SRE不動産(旧ソニー不動産)の査定申し込みページを開く
- STEP.2査定依頼したい不動産のエリアを入力
査定を依頼したい不動産の「都道府県」「市区町村」「エリア」を選択して入力します。
例えば、「東京都」「世田谷区」「八幡山」という具合です。選択できたら「無料査定スタート」をクリックしてください。
- STEP.3物件の情報を入力
物件の所在地、マンション名、部屋番号等を入力します。
入力が終わったらスクロールして下の画面に進んでください。 - STEP.4連絡先の入力
下に続く画面では、連作先の入力をします。個人情報になりますので、「個人情報の取り扱いについて」は一読しておくようにしましょう。
このまま、「個人情報の取り扱いに同意の上確認画面に進む」をクリックして申し込みをすることができます。
ただ、すぐ下の画面に任意で自由に書き込める項目がありますので、そちらもご覧になることをお勧めします。下にスクロールしてみましょう。 - STEP.5任意項目も入力する
こちらには、「物件の面積」「希望価格」が入力できる項目と、「自由記入欄」があります。
「自由記入欄」には、記入例にあるように、ソニーからの連絡に関することや、売却予定、物件情報の補足などを記入しておけば、ストレスなく、スムーズでより正確な査定を受けられます。面倒がらずに記入されることをお勧めします。
以上記入し終わりましたら、「個人情報の取り扱いに同意の上確認画面に進む」をクリックしてください。
「確認画面」に飛びますので、今まで入力した内容に間違いがなければ「上記の内容で申し込む」をクリックしてください。以上で申し込み完了です。
(8-2)スマートフォンから申し込む場合
- STEP.1SRE不動産(旧ソニー不動産)の査定申し込みページを開く
スマートフォンでもパソコンと同様に、「不動産売却・査定|SRE不動産(旧ソニー不動産)」をタップしていただくと、と査定依頼ができるページに直接いくことができます。
- STEP.2査定依頼したい不動産のエリアを入力
画面表示がパソコンと少し違いますが、手順は同じです。
- STEP.3物件の情報を入力
①物件の種類を選択します。
選択したら「次へ進む」をタップしてください。②物件の所在地から、自由記入欄まで項目を入力する。
縦に長いページになっていますので、下にスクロールしながら入力してください。
入力が完了したら「ご連絡先の入力へ」をタップしてください。 - STEP.4連絡先の入力
①お名前を入力します。
入力が完了したら「次へ進む」をタップします。②電話番号、メールアドレスを入力します。
入力が完了したら「次へ進む」をタップします。③ご連絡先住所を選択、「個人情報の取り扱いについて」を一読する。
完了したら、「個人情報の取り扱いに同意の上 確認画面に進む」をタップしてください。「確認画面」に飛びますので、今まで入力した内容に間違いがなければ「上記の内容で申し込む」をタップしてください。以上で申し込み完了です。
SRE不動産(旧ソニー不動産):まとめ
SRE不動産(旧ソニー不動産)で査定・売却することについて、できるだけ詳しくレポートしてきました。
SRE不動産(旧ソニー不動産)の一括査定サービスの評価
ソニー不動産の一括査定サービスに対して、宅建取引士であり20年の業界経験者の私の評価としましては、
総評に対するコメント
宅建番号(1)(創業5年以内)の会社のサービスであり知名度は低いですが、先進のテクノロジーを取り入れていること、業界に新風を巻き起こす片手仲介宣言をしているなどの先進性を考慮して高評価になりました。
成功の秘訣は、担当エージェントとのコミュニケーションにあります。あなたの大切な不動産売却のパートナー候補に加えられることをお勧めします。
菅 正秀
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