すまいValue(すまいバリュー)不動産一括査定サイトのリアルな口コミ評判まとめ

すまいValue

「すまいValueってどんな特徴のある不動産一括査定サイトなの?」
「どこの査定サイトも提携不動産会社が多すぎて困る。もっと使いやすいところはないものか…」

すまいValue(すまいバリュー)は他のサイトと比較して提携業者が6社と非常に少ない点に大きな特徴があります。そして、この6社は誰もが名前を聞いたことのあるような不動産売買における日本最大級の6社でもあります。

つまり、すまいValueは大手不動産会社に特化する形で不動産の査定を行うことのできるサイトなのです。

今回の記事では、そんなすまいValueの強み弱みを解説し、どんな人に向いた不動産一括査定サイトかを紹介していきます。

結論から述べると、すまいValueは大手6社に特化することで、安全性と平等性を高めた一括サイトであり、全国どの地域に不動産を有していても使い勝手の良いサイトとなっています。

しかし地方密着型の小規模ながら優れた不動産業者からの査定を得ることはできないため、後はこのデメリットをどのようにして補っていくかの話となるでしょう。

つまり、すまいValueで大手の最低額を理解し、地元密着型の不動産業者はあなたの足で回るか、他の不動産一括サイトを利用すると万全とも言える査定額を手元に揃えることができるはずです。

あなたもこの記事を読み、すまいValueをより適切な形で利用できるようになりましょう。

すまいValue(すまいバリュー)ってサイトどんなサービス?

キャプチャ画像付きで解説!すまいValueで査定を依頼する手順

はじめに、そもそも不動産一括査定サイトとはどのようなものかについて確認していきます。

すまいValueは数ある不動産一括査定サイトの中でも特殊なものということができるため、一般的なサイトとすまいValueの比較も簡単に行ってみます

一般的な不動産一括査定サイトは数多くの不動産会社と提携

不動産の一括査定サイトとはその名のとおり、”一度の操作であなたの不動産の査定額を複数の不動産会社から出してもらうことができるもの”です。

つまり複数の不動産会社のもとに脚を運ぶ手間をかけることなく、インターネット操作のみで複数の査定額を知ることができるのです。

そのため不動産一括査定サイトは、不動産売却の第一歩である「自分の物件の市場価値の相場を知る」ために利用されることが多くなっています。もちろん物件の詳細な価格については、現場を訪れて直に物件を確認して産出する必要があるのですが、それを依頼する不動産会社を選抜する意味もあるのですね。

多くの不動産一括査定サイトは、1,000社を超えるような数多くの不動産会社と提携しています。提携不動産会社が多ければ多いほど、様々な地域にある様々なタイプの物件について査定額を出すことができるためです。

しかし、すまいValueは大手6社に特化している不動産一括査定サイトとなっています。

不動産オーナー

それじゃあ、提携会社が6社しかないすまいValueって査定額を算出できる物件がものすごく少ないってこと?
それがそうとも言えないのです。
なぜかというと、すまいValueに登録している6社は全国に店舗を持っているため、1つの会社であっても全国の不動産会社を査定する力を持っているためです。そして、登録会社を6社に限定していることで様々なメリットが生まれているのです。

不動産会社

すまいValueは悪徳業者が紛れ込みにくい

前述したとおり、多くのサイトは提携する不動産会社を増やすことで査定できる不動産の幅を広げています。
しかし一方で、提携する不動産会社の数が多いということは、悪徳会社が紛れ込む隙もあるということです。

もちろん悪徳業者が悪質な行為をすると、その時点で不動産一括査定サイトから除外されることになります。

そのためどんなサイトであっても、提携している業者の大半は優良なものです。
しかし、提携会社が増えれば増えるほど、悪徳会社による1回目の悪質な行為を防ぎにくくなるのは構造上しかたのない部分でもあるのです。

その点、すまいValueのようにはじめから大手6社としか提携しないという姿勢であれば、悪徳会社が紛れ込む隙はなくなります

このように一見すると提携会社が少ないことから不動産一括査定サイトとして機能するか疑問を持ってしまう すまいValueですが、大手6社のみにしぼっているからこそのメリットも確かに存在しているのです。

このようなメリットについては、「すまいValueの4つの強み」で詳しく解説していきます。

すまいValueの4つの強み

すまいValueの4つの強み

さて、ここまでで すまいValueは他のサイトとは違い、提携会社が大手6社のみである点に特徴があるとわかりました。ここからは、具体的な強みをみていきましょう。

はじめにすまいValueの強みをまとめると以下のとおりです。

すまいValueの4つの強み
  1. 実績の高い大手6社だけが査定額を算出してくれる
  2. 6社であっても全国840店舗
  3. 「宅地建物取引士」の資格所有率96.5%
  4. 高い実績に基づく売却力

では、それぞれについて詳しくみていきましょう。

実績の高い大手6社だけが査定額を算出してくれる

すまいValueは悪徳業者が紛れ込みにくい2

出典元:https://sumai-value.jp/

現代であっても、不動産会社の中に悪質な行為を働く会社は存在しています。もちろんほとんどの不動産会社は適切な形で業務を運営していますが、顧客を騙そうとする会社が少ないながらも存在しているのですね。

そういった悪徳業者を避けることを考えると、大手6社で運営されている すまいValueは最適です。
すまいValueを構成する以下の6社を運営する親会社はいずれも東証一部上場会社であり、高いコンプライアンス意識をもって業務に臨んでいます

すまいValueに登録している6社
  1. 三井のリハウス
  2. 住友不動産販売
  3. 野村の仲介
  4. 三菱地所ハウスネット
  5. 東急リバブル
  6. 小田急不動産

では、6社それぞれの2018年度における不動産売買取扱高を確認してみましょう。
公益財団法人不動産流通推進センターの「2018 不動産業統計集」には、流通大手各社の売買取扱高が示されています。

以下は、29社の取扱高をグラフ化したものです。

ここからわかるとおり、上位4社はすまいValueに含まれています特に上位3社の売買取扱高は驚異的で、3社の合計額のみで29社全体の合計額における約45%を占めているのです。

このように、すまいValueが高い実績のある6社のみが査定額を出してくれる不動産一括査定サイトとなっています。

6社であっても全国840店舗

すまいValue 6社であっても全国840店舗

すまいValueに登録している6社は全国に店舗を展開しており、合計数は約840店舗となります。つまり6社で全国規模のネットワークを構築することができており、地方の不動産会社であっても問題なく取り扱っていくことができるのです。

不動産というものは、字面からもわかるとおり原則として「場所から動かすことができないもの」です。そのため東京にある不動産会社が福岡県の不動産について柔軟な対応をするのは難しいのです。

すまいValueは登録会社数こそ少ないながらも、店舗数の多い大手でネットワークを構築して全国の不動産会社に適切に対応することのできる環境を作り上げているのです。

「宅地建物取引士」の資格所有率96.5%

すまいValue 「宅地建物取引士」の資格所有率96.5%

すまいValueは、リーテル売買仲介営業部門の営業社員の96.5%が宅地建物取引士の資格を有しています。つまり不動産と取引についての専門知識を有しているというわけです。

これは利用者からすると、大変に安心感のあるポイントでしょう。査定を依頼して、実際にあなたの不動産を確認しに訪れたスタッフが不動産取引の専門知識を持っていないなど笑い話にもなりません。

高い実績に基づく売却力

すまいValueに登録している6社の高い実績は売却力にも表れています。

すまいValueの公式ホームページによると、2017年度における6社合計の不動産取引成約数は11万件以上です。また、2015年度において6社に「不動産の購入」を依頼した顧客は36万組を超えています。

つまり、すまいValueに登録している6社は不動産を求める顧客を多数抱えているため、不動産の売却もしやすくなるというわけです。

不動産オーナー

当然のことといえば当然のことだけど、買い手がいなければ不動産が売れることもないんだよな。
そうなのです。結局のところ、不動産売買は売り手と買い手のマッチングが重要です。そのため買い手候補を多数抱えているすまいValueは、不動産を売却できる土壌が整っているのです。

不動産会社

すまいValueの弱み

すまいValueの弱み

ここまですまいValueの強みを見てきましたが、ここからは弱みについてもチェックしていきましょう。

登録不動産会社を6社に厳選しつつも高い実績を誇るすまいValueですが、弱みを知ることであなたとサイトの適性をさらに正確に判断できるようになります。

すまいValueの2つの弱み
  1. 大手不動産会社は仲介手数料などに柔軟ではない
  2. 地方郊外の物件には弱い

以下ではそれぞれについて詳しくみてみましょう。

大手不動産会社は仲介手数料などに柔軟ではない

不動産会社はあなたの所有物件を売却した際に、あなたから仲介手数料を得て利益とします。このような仲介手数料については、法律で以下のような上限が定められています。

仲介手数料の上限
売買価格が200万円以下の金額 売買価格の5%以内
売買価格が200万円超400万円以下の金額 売買価格の4%以内
売買価格が400万円超の金額 売買価格の3%以内

しかし、ここで決められているのはあくまで「上限」である点に注意が必要です。つまり、上限の範囲内であれば仲介手数料をいくらにするかは、あなたと不動産会社の交渉で決めることができるのです。

ただし、一般的に大手不動産会社は仲介手数料の交渉に応じてくれないことが多くなります。

なぜならば、1つの事例で仲介手数料を減額すると、全国の全ての店舗で減額をしなければならなくなる恐れがあるためです。
そのためすまいValueを通して査定を依頼した会社は、原則として仲介手数料の減額が難しいとい頭に入れておきましょう。

地方郊外の物件には弱い

すまいValueは大手6社で全国的なネットワークを構築しているとはいえ、地方郊外にある物件までは手が回らないのが実状です。そういった物件までつぶさに対応していたのではコスト倒れになる恐れがあるのですね。

そのためすまいValueは地方郊外の物件の査定は必ずしも得意でないということができます。それこそ地方の中心駅から車で1時間離れているような場所にある物件の査定については、「査定不能」という結果になることもあります。

すまいValueは信頼できる大手にのみ査定を任せたい場合に最適

すまいValueは信頼できる大手にのみ査定を任せたい場合に最適

ここまですまいValueの強みと弱みを確認しましたが、あなたの求める不動産一括査定サイトでしたか?

ずばり、すまいValueは以下のような人に向いたサイトです。

すまいValueが向いている人
  1. リスク回避の意味でも、大手にしか査定を依頼したくない
  2. 首都圏ないし地方都市中心部に不動産を所有している
  3. 売却するか決めかねているけど、とりあえず売却価格の相場感をつかみたい

一方で以下のような人にすまいValueは向いていません

すまいValueが向いていない人
  1. 小規模かつ地元密着型の不動産会社を探している
  2. 地方の郊外に不動産を有している
  3. 仲介手数料の減額も含めて、柔軟な対応をしてくれる会社を探している

このように結局のところ、向き不向きは「大手不動産会社に査定を集中させること」に由来しています。
そのため不動産一括査定後の手続きについて柔軟な対応を期待することは難しくなりますが、その反面、信頼性のある査定額を手軽に得ることができるでしょう。

つまり、すまいValueは「初めての不動産一括査定」に非常に向いたサイトということができます。大手から得た査定額を基準として、今後の売却の方向性を決めたいと考えている場合はまさにうってつけです。

不動産会社

実際に、第1ステップとして大手の査定額を入手して、第2ステップとして小規模不動産会社から査定額を得て、第3ステップで売却についての媒介契約を締結する会社を選択する…という形で不動産の売却を進める人もいます。
このように、すまいValueは大手特化型という特徴から目的を定めた使用をしやすいのです。

すまいValueの評判・口コミ

不動産一括査定サイトのすまいValueの評判・口コミ
すまいValueの向き不向きがわかったところで、次はインターネットの中にあるすまいValueの評判・口コミを確認していきましょう。
大手集中型なので、信頼度も高いと思われるすまいValueですが、実際の利用者はどのような感想を持ったのでしょうか。

はじめにすまいValueのポジティブな口コミについてチェックしていきます。

すまいValueのポジティブな口コミ

    Aさん

    査定完了までにかかった時間はわずか1分30秒!これだけで6社から査定額が出てきたので、相場を知ることができた。

    Bさん

    すまいValueは大手6社だけが査定にからむため、査定額の信頼度が高い点に魅力を感じた。

    Cさん

    東京の築年数30年超の住宅について、ローンの残債が返せる程度の価格で売れたら良いと考えていたが、それを上回る価格での購入希望者が見つかった。大手の販売力はすごい。

    Dさん

    すまいValueで複数の担当者と話したが、どこも丁寧で知識が豊富だった。大手の社員のレベルは実に高いと感じた。

続いてすまいValueのネガティブな口コミもみていきましょう。

すまいValueのネガティブな口コミ

    Aさん

    都内の物件なのに、「うちではあなたの部屋を売却できません」と言われた。査定した以上は売却まで行ってほしかった。

    Bさん

    仲介手数料の減額交渉は全くできませんでした。確かに私だけ安くしてもらうと、他の売主も安くしなければならなくなるか…

    Cさん

    山奥にある一軒家の査定は流石に無理でした。

    Dさん

    大手だけなので、査定額に幅がほとんど出なかった。結局、どこに依頼するか決められず…

以上のように、すまいValueについては、ポジティブな口コミもネガティブな口コミも存在しています。そして、ほとんどが「査定するのが大手6社のみであること」に関係しています。

すまいValueは大手ばかりだから査定額に信頼が持てると感じる人がいる一方で、大手ばかりだから査定額の幅が出ないと感じる人もいるわけです。
ただし、やはり首都圏の物件については高い売却力を活かして、利用者の期待を超える売却価格を実現する場合もあるようです。

一概には言えませんが、仲介手数料で数十万円を値切るのであれば、高い売却力で不動産会社を数百万円高く売ってもらった方があなたとしては得になることも多いです。

すまいValueでの住宅売却を追体験しよう

すまいValueの体験談

ここでは、あなたにすまいValueでの不動産売却を追体験してもらうために、定年と同時に戸建ての自宅を売却し、夫婦2人で暮らしやすいマンションに住み替えした事例を紹介します。

夫婦が長年親しんだ戸建て住宅の売却を決意したのは以下の理由からです。

背景事情
  1. 2階建ての広い戸建て住宅は膝の悪くなった二人には使いにくかった
  2. 子供たちも一人立ちしたため、バリアフリーマンションに住みたいと考えた
  3. 将来的には免許の返納を考えているため、駅近に住みたいと考えた

若い時期に購入した戸建て住宅で子育てを終え、定年と同時に小さなバリアフリーマンションへの引っ越しを考える夫婦は多いものです。それこそ膝が悪いにもかかわらず、2階の掃除をしなければならない環境は負担が大きすぎるのです。

それならば、いっそ小さなマンションに引っ越して、定年後の時間を豊かに過ごしたいと考えるのは自然なことでしょう。

そのようにして、この夫婦も現在の大きな戸建てを売却することを決意したのです。そして、それを不動産業界に勤めた経験のある知人に相談したところ、「すまいValueが最も効率的でおすすめだ」との返答を得ました。

知人曰く、「夫婦の住宅は東京の郊外にあるため、そこまで特殊な不動産会社を見つけなくとも売却ができ、また価格にもそれほど大きな開きはないと思う。それならば、はじめから安全性の高い大手にのみしぼって査定してもらうのが時間的コストの面でおすすめ」とのことでした。

そのアドバイスを受けて、夫婦はすまいValueで不動産一括査定を受けます。そして、6社から査定額を出してもらい、最終的に最も査定額の高かった会社に売却を依頼しました。

夫婦は当時のことについて、以下の感想を持ちました。

当時の感想
  1. すまいValueは、どの会社も丁寧だったので、査定額だけを見て選ぶことができた
  2. すまいValueでは、査定額には100万円程度の幅があるだけだった

そして、最終的に夫婦にはわずか3か月で購入希望者が見つかり、住宅を売却することができたのです。2人は「こんなに簡単に家が売れるのか…」と拍子抜けしたといいます。

こういった点はまさに大手の販売力が発揮されたことによる影響が大きいでしょう。

いかがでしょうか、あなたも自身の所有する不動産会社を売却するイメージが湧いてきたでしょうか?

キャプチャ画像付きで解説!すまいValueで査定を依頼する手順

キャプチャ画像付きで解説!すまいValueで査定を依頼する手順

ここまですまいValueの強み、弱み、向き不向き、そして口コミをみてきました。

「不動産一括査定サイトは初めてだし、すまいValueを使ってみても良いかな」と感じたのではないでしょうか。

そこで、ここではキャプチャ画像付きですまいValueにて不動産一括査定を依頼する手順を解説していきます。

はじめに手順全体の流れを確認してみましょう。
その後にキャプチャ画像で具体的な操作方法を解説します。

  • STEP.1
    「物件種別」等を入力して「無料査定スタート」をクリック
  • STEP.2
    物件情報および個人情報を入力
  • STEP.3
    査定を依頼する会社を選択する
  • STEP.4
    入力事項を確認して「送信する」をクリック

それでは、以下ではキャプチャ画像とともに4つのステップをみていきましょう。

はじめにすまいValueのホームページにアクセスします。

すると上記の画面が表示されるため、ステップ1では以下の4つを入力します。

・物件種別
・都道府県
・市区町村
・町名

そして「無料査定スタート」をクリックします。

ステップ2では、物件情報および個人情報を入力します。

ステップ3では、査定を依頼する会社を選択します。

ステップ4では、入力事項を確認して「送信する」をクリックして完了です。

このようにすまいValueで査定を申し込むのは非常に簡単なのです。

すまいValue 注意点

すまいValueを利用する際の注意点

このようにすまいValueは4つの手順で簡単に不動産一括査定を受けることができます。しかし、利用時は以下の2点に注意してください。

2つの注意点
  1. 地方郊外の物件については、他の不動産会社からも査定を出してもらう
  2. あまりに長い期間売れない場合は、他の手段も考える

何度も繰り返しているとおり、すまいValueは地方郊外の物件は苦手としている場合があります。そのため地方郊外の物件について査定を行う場合は、例えすまいValueから一定の査定額が出てきても、それとは別に地元密着型の不動産会社を探して査定をしてもらいましょう。

すまいValueの査定額だけでは、相場に届くか不安があるためです。その際は他のサイトを使っても構いませんし、物件所在地の駅周辺にある不動産会社を自ら訪れても構いません。もちろんすまいValueに登録されている6社の店舗は避けていきましょう。

またすまいValueで見つけた不動産会社に売却を依頼した場合であっても、あまりに長い期間不動産会社が売れないのであれば6社が抱える顧客とあなたの不動産がマッチしていない恐れがあります。その際は媒介契約の期限が切れるタイミングで他の手段を探す必要があるでしょう。

最後に「媒介契約」について

不動産一括査定サイトを活用する目的として、まずはおおよその査定額を知ること、それから、実際に不動産の売却を進めていくための「不動産会社(=買主を見つけてくれるパートナー)」を見つけることです。

これから不動産一括査定を行い、その後 実際に不動産の売却を行う流れに移行した際は目ぼしい不動産会社と協働作業が必要になります。そのようになると、「媒介契約」を交わしていくことになります。

この「媒介契約」には主に3つの種類があります。

  1. 一般媒介契約
  2. 専任媒介契約
  3. 専属専任媒介契約

それぞれわかりやすくメリットデメリットで解説していきます。

一般媒介契約

「一般」という文字からもわかるように、多くの場合に利用される一般的な契約方法です。
この契約では、売主はどの不動産屋にでも自由にマンション売却のお願いをすることができ、お願いはいつ取り下げても大丈夫。知り合いや身内からの紹介で売主を見つけてきても構いません。

複数の不動産会社に売却依頼をしても、自分で見つけた買主と取引してもOK。

その分、締結会社の本気度は低くなる恐れがある。

専任媒介契約

「専任」は一般媒介契約と比較して、自由が少し制限される契約です。
具体的には、専任媒介契約を不動産会社と結ぶと、その業者はレインズ(指定流通機構)という不動産業者だけが参加しているネットワークシステムに、売却予定の不動産を登録しなければなりません。この登録は、専任媒介契約を結んでから7営業日以内に限ります。

また売却依頼者(売主)に対する、定期的な売却活動状況の報告も義務です。これらの決まりごとを守らない業者は、宅建業法違反ということになります。

専任媒介契約には期限があり、3ヶ月が最長で自動更新はありません。これより短い期間でも問題はなく、依頼者が再び仲介業務をお願いしない限り、強制的に契約期間は終了します。

他の不動産会社との媒介契約の締結ができなくなる。

不動産会社同士の競争を心配せずに売却に取り組むことができるため、締結会社の本気度は高くなる。

専属専任媒介契約

専任媒介契約に「専属」が追加されました。「専属」となると、専属料理人や専属秘書をイメージすることもできます。つまりは、売主(自分)だけのために動いてくれる契約です
ただし、売主だけのために動く契約と言っても、実際のところは売主に自由はありません。

一般媒介契約や専任媒介契約の場合には、自ら売主を見つけることができました。しかし専属専任媒介契約は、契約をした不動産会社が探してきた買主としか売買契約ができないのです。もちろん売却金額や条件に納得できず断ることも可能ですが、マンションを売却するときには必ず専属契約をした不動産会社を通す必要があります。

専属料理人や専属秘書のイメージとは全く違う仕組みなので、ややこしく感じるでしょう。契約期間に関しては、専任媒介契約と同じく3ヶ月です。

この契約の大きなデメリットは、不動産業界の悪しき慣習で「囲い込み」が起こりやすいということ。仲介会社が売主と買主の両者から手数料を取りたいがために、ほかの不動産屋が条件に合う買主を見つけていたとしても「うち以外では契約させない」と無視してしまう問題です。

他の不動産会社との媒介契約の締結および自分で見つけた買主との取引ができなくなる。

一方で専属専任媒介契約を締結した不動産会社の売却に対する本気度は高まる。

契約名 特徴
一般媒介契約 複数の不動産会社に売却依頼をしても、自分で見つけた買主と取引してもOK。
その分、締結会社の本気度は低くなる恐れがある。
専任媒介契約 他の不動産会社との媒介契約の締結ができなくなる。
不動産会社同士の競争を心配せずに売却に取り組むことができるため、締結会社の本気度は高くなる。
専属専任媒介契約 他の不動産会社との媒介契約の締結および自分で見つけた買主との取引ができなくなる。
一方で専属専任媒介契約を締結した不動産会社の売却に対する本気度は高まる。

以上の公式に反した「一番やってはいけないこと」をお伝えします。

注意
大手志向の方へ

高値で売却したい時に、複数の大手不動産会社に一般媒介で依頼するのは危険です!

なぜ危険なのか?

それは、売りにくい物件として放置されるからです。

一般媒介のメリットの競争原理が発生するのは、売りやすい物件です。
売りにくい物件(高値)では、一般媒介のデメリットである不動産会社の努力義務(流通機構(レインズ)への登録、売主への活動報告)の免除が効いてきます。つまり何もしなくても問題ないのです。

そして、一般媒介では、不動産会社がいくら努力しても他社のルートで契約が成立すると手数料はゼロというリスクがありますので、不動産会社同士で相互に牽制しあう状態になります。

例えば、売主さんに相談して少し価格を引き下げてもらうと売れる可能性がある場合に、自社が頑張って説得しても価格が下がった途端に他社に契約を持っていかれると水の泡なので、どの会社も説得しないといった現象です。

このような現象は、どの不動産会社でもおきる現象ですが、大手不動産会社では顕著に起きます。大手不動産会社は上場企業が多く、決算予測を公表していますので売上目標達成圧力が強いです。そのため仲介現場では、売りやすい物件、専任物件が優先されるからです。

まだ一社でも地場中小の会社が一般媒介に加わっていると、大手への対抗意識と中小特有の柔軟な対応が期待できます。

例えば、自社のルートで契約が成立するよう買主を仲介してくれた会社にインセンティブを付ける(キックバック)事を約束して、流通機構(レインズ)に登録したり、自社人脈を使って一般媒介物件の情報を流したりすることがあります。

いずれにしても「高く売りたい場合」は、一般媒介は避けた方が良いです。

すまいValue まとめ

今回はすまいValueについて紹介しました。長い記事だったと思いますが、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

以下はすまいValueの特徴のまとめです。

「すまいValue」の特徴まとめ
魅力(メリット・強み)

  • 大手6社のみで構成された信頼できる不動産一括査定サイト
  • 6社ながらも店舗は全国展開
  • 大手ゆえの高い売却力
  • 6社に限られているため悪徳業者が紛れ込みにくい

マイナス要因(デメリット)

  • 大手不動産会社は柔軟な対応が不得手
  • 地方郊外の物件は流石に苦手

そして、すまいValueの評価です。

すまいValueの評価
サービス名の知名度
(4.0)
査定可能な不動産の幅
(4.0)
口コミ・評判
(4.5)
査定までの時間
(4.0)
査定後のサポート
(4.0)
総合評価
(4.0)

大手6社のみが登録されている点は潔く信頼度の高い不動産一括査定サイトということができます。特に売買取扱高上位4位の不動産会社が集まっていることから高い売却力が期待できます。このことから査定の第一歩として実に使いやすいサイトでしょう。

不動産会社選びに時間的コストをかけたくないと考える場合は、すまいValue一択でも問題ないほどです。ただし大手ゆえにあなた一人のみに柔軟な対応をすることは苦手としています。

以上のように、すまいValuehaは高い信頼度と高い売却力を併せ持った優れた不動産一括査定サイトです。

大手6社のみで構成されているため、悪徳業者が紛れ込む余地がほぼゼロということができる点は万人に対するメリットとなります。

これから自己所有不動産の相場を知っていきたいと考えている場合、大手による相場を知るためにも最初に登録すべきサイトということができます。

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坂田

都内在住専業ライター。法科大学院を卒業し、上場企業で不動産を含む不動産取得・投資活動に関わった後に専業ライターへ転身。