HOME4U(ホームフォーユー)不動産一括査定サイトのリアルな口コミ評判まとめ

HOME4U(ホームフォーユー) 不動産一括査定サイト

「HOME4Uの特徴を簡単に理解したい!」
「HOME4Uって何だか大きなサイトみたいだけど、小さな案件も対応してくれるのだろうか…」

HOME4U(ホームフォーユー)はNTTデータグループが運営する総合的な不動産情報サイトですが、その中に同名の不動産売却サービスがあります。

数ある不動産一括査定サイトの中でも日本最大級をうたっており、実際にどのようなサービスがあり、小さな個人でも不動産を売却することができるのかは気になるところですよね。

今回の記事では、HOME4Uの強み弱みを解説し、どんな人に向いた不動産一括査定サイトかを紹介していきます。

はじめに結論を述べてしまうと、HOME4Uはまさに優等生といった万能型の不動産一括査定サイトであり、誰であっても利用をおすすめできるものです。

そのため、記事で紹介する同サイトの特徴をよく読んでみてください。

また記事の後半では、あなたの所有する不動産について不動産一括査定する方法をキャプチャ画面付きで解説していきます。

この記事を読むことで、あなたもすぐにHOME4Uを使いこなすことができるようになるでしょう。

不動産一括査定サイトのHOME4U(ホームフォーユー)ってサイトどんなサービス?

はじめに、HOME4Uがどのようなサービスなのかを確認していきましょう。

不動産一括査定サイトは巷に数多く存在しますが、それぞれの特徴を簡単につかんでおくことは重要です。そうすることで、あなたに最も適した不動産一括査定サイトを選ぶことができるためです。

簡単な図で表現すると、HOME4Uは以下のようなサービスを行っています

このようにHOME4Uは不動産売却の他にも3つのサービスを展開しているのです。

あなたが不動産売却を考えているのであれば、もちろん第一に目指す結果は物件の売却です。しかし不動産の売却にはタイミングも重要となるため、優れた物件であっても必ずしもすぐに売れるとは限りません。

そういったときに第2のプランとして、土地活用や賃貸経営という選択肢が生まれるのです。そのためHOME4Uでは、第1の選択肢として売却価格を査定しつつ、以下の2つを同時に検討していくということも可能です。

HOME4Uで検討できる第2プラン
  1. 土地活用の一括プラン
  2. 賃貸経営の一括相談

そして、HOME4Uでは「HOME4U 中古住宅」を利用することで住宅の住み替えにも適切に対応していくことができます。

このようにHOME4Uは上記4つのサービスであなたの不動産を全面的にバックアップすることのできる、まさに総合的な不動産情報サイトなのです。

不動産一括査定サイトのHOME4Uの3つの強み

HOME4Uの3つの強み

ここまで、HOME4Uがどのような場合に利用できるサイトかイメージできてきたでしょうか?

不動産一括査定サイトは世の中に数多くありますが、老舗かつ大手のHOME4Uはどの地方に物件を所有していても使いやすいサービスになっています。

ここではHOME4Uの以下の3つの強みを解説していきます。

HOME4Uの3つの強み
  1. 2001年開設の老舗 不動産一括査定サイト
  2. 提携不動産会社は1,300社
  3. 万全の情報セキュリティ

では、それぞれについて詳しくみていきましょう。

HOME4Uは2001年開設の老舗 不動産一括査定サイト

はじめに、HOME4Uは2001年に日本初の不動産一括査定サイトとしてサービスを開始しました。その長い歴史から導き出されたシステムが以下のものです。

HOME4Uのシステム
査定後は、最大6社からの連絡のみ

他のサイトの中には、査定を依頼した後に10社を超える不動産会社から連絡が来るものもあります。

多くの不動産会社を使った方が、より物件を高く売却できると考えるかもしれませんが、10社と並行してやり取りを進めるのは大変な手間とストレスになります。

そこで、HOME4Uは「最大6社」という制限を敢えて設けることで、相見積もりの実現とあなたの手間の削減を両立させているのです。

不動産オーナー

へそうか、欲張ってついつい査定を依頼する不動産会社が増えると、やりとりに手間がかかりすぎて気持ちが萎えてしまうのか。
おっしゃる通りです。不動産の売却にはある程度のスピード感も必要となります。そのため一度に依頼することのできる会社が制限されていることは、あなたにとってメリットに働くことが多いのです。

不動産会社

ちなみに6社に査定を依頼した後に、また新たな6社を選んで査定を依頼することもできるため、選べる不動産会社が少ないというデメリットは実質的に存在しません

提携不動産会社は1,300社

HOME4U 提携不動産会社は1,300社

このように一度に最大で6社に査定を依頼することのできるHOME4Uですが、提携している不動産会社は約1,300社となっています。これは他のサイトと比較しても多い方であるため、それだけあなたに合った不動産会社を選びやすくなるでしょう。

売却物件について、以下のように不動産会社にはそれぞれの得意分野というものが存在するのです。

不動産会社A

東京の不動産は苦手だけど、宮城県なら任せてほしい。50年の歳月をかえて作り上げた地元の人とのコネクションがある

不動産会社B

都内の2LDK、3LDKといった家族向け物件なら相場より1~2割高く売却できるノウハウがあります。

このように不動産を売却する際は、大手に依頼すれば良いというわけではないのです。もちろん大手不動産会社は全国の物件を満遍なく取り扱うことができますが、全ての不動産を高値で売却できるというわけではありません。

1店舗しかないながらも地元で50年以上営業しており、地元の富裕層を中心に堅実な関係を築き上げてきたという優れた小さな不動産会社が確かに存在するのです。こういった会社を見つけようとする場合、HOME4Uの提携会社が多いという特徴は強みとなるでしょう。

また提携している不動産会社が多いということは、以下のメリットにも繋がっています。

提携会社1,300社によるメリット
  • 地方の不動産についても査定しやすい

不動産一括査定サイトの中には提携会社が数十社にとどまるために地方の不動産について査定額を提示することができないものもあります。その点、HOME4Uは約1,300社と提携しているため、どの地方に不動産を所有する人であっても利用しやすくなっています。

不動産会社

ただし、この点についても「提携会社が多い=不動産一括査定サイトとして優れている」と一概に言うことはできません。サイトの中には敢えて地方の物件を取り扱わずに、首都圏集中型として結果を出すことを戦略にしているものもあります。

万全の情報セキュリティ

HOME4U 万全の情報セキュリティ

冒頭で触れましたが、HOME4UはNTTデータグループが運営する不動産一括査定サイトです。

そのため情報セキュリティの面についても高い実績とノウハウを持ちます。つまり、あなたの個人情報を保護する体制がしっかりと整っているのです。

仮に不動産一括査定サイトに入力した情報が他に漏れてしまうと、あなたの元に不動産会社やマンション販売会社などから多数の営業電話がくる恐れがあります。いちいち断ることすら面倒なほどの電話がくる場合もあるため、個人情報を入力する不動産一括査定サイトのセキュリティ面についても注意を払う必要があるのです。

HOME4Uの2つの弱み

HOME4Uの2つの弱み

ここまでHOME4Uの強みをみてきましたが、以下では弱みについても解説していきます。

老舗かつ大手であるだけに、痒いところに手の届くサービスが実現されているHOME4Uですが、以下のような点には一抹の弱みがあります。

HOME4Uの2つの弱み
  • 提携会社の多さは管理の難しさ
  • 査定の際に選ぶことのできる不動産会社の数に地域差がある

以下では、それぞれについて確認してみましょう。

不動産一括査定サイトを選ぶ際は、強みと弱みの双方を理解する必要があるのです。

提携会社の多さは管理の難しさ

前述したとおり、HOME4Uの提携不動産会社は約1,300社です。

この数は他の不動産一括査定サイトと比較しても比較的多いということができます。そして、HOME4Uは独自のノウハウから悪徳会社を徹底的に排除する審査を行っています

そのため、そもそもの悪徳業者はHOME4Uと提携することができず、また提携した後に悪質な行為をした会社も排除されていきます。このためHOME4Uと提携している不動産会社の多くは優良会社ということができます。

1300社を管理し続けるのは難しいのではないか

しかしながら一般論として、1,300の会社を常に管理し続けることは非常に難しいものです。
例えば提携している会社が6社だけであるならば悪徳会社が入り込む隙間はほとんどゼロといって過言ではないでしょう。
これに対して、提携している会社が1,300社もある場合は、どこかで悪徳会社が紛れ込んでも気づくのに時間がかかる恐れがあります。

このようにあくまで一般論としてではありますが、提携会社の数の多いHOME4Uには悪質な行為を働く会社が紛れ込む隙間もあるといえばあるのです。もちろん悪質な行為が発覚した時点で、HOME4Uとの提携は取り消しになりますが、あなたが運悪く1回目の悪質行為の対象となる可能性はゼロではありません

査定の際に選ぶことのできる不動産会社の数に地域差がある

こちらもHOME4U特有のものというよりは一般論としての弱みに近いものですが、提携会社数1,300社を誇る同サイトであっても首都圏の物件と地方の物件では、査定の際に選ぶことのできる不動産会社数には差があります。

具体的には、首都圏の物件であれば多くの不動産会社が取り扱うことができますが、地方の物件を取り扱うことのできる不動産会社は多少なりとも少なくなります。

これはそもそも地方よりも首都圏に不動産会社が多いため当然のことでもありますが、一応は弱みになり得ます。
ただし、多くの不動産一括査定サイトが首都圏の不動産に力を入れているのは事実なので、HOME4Uだけにある弱みとまでいうことはできません。ほとんどの査定サイトが地方物件の取扱いには一定の弱みを持っています

HOME4Uは万能なので、現在の所有物件の相場感をつかむ際に便利

ここまでHOME4Uの強みと弱みを解説してきましたが、あなたの目的に即したサイトだったでしょうか?

ここではHOME4Uが向いている人と向いていない人をまとめるので、「まだHOME4Uが私に合うかわからないな」という場合は参考にしてみてください。

HOME4Uが向いている人
  1. 安全性の高いサイトで、とりあえず売却価格の相場感を掴みたい
  2. 査定はしてほしいけど、無駄な営業電話は受けたくない
  3. 提携会社数、実績、安全性など満遍なく高いレベルのサイトを使いたい

一方で以下のような人にHOME4Uは向いていません

HOME4Uが向いていない人
  1. 多くの提携会社の中から査定を依頼するところを選ぶのが面倒だ
  2. 一度に数十社から査定額を出してほしい
  3. がんがん営業をかけてきてほしい

HOME4Uは提携会社数、実績、情報セキュリティと様々な項目で高いレベルを実現している優等生型の一括サイトです。また査定の際は最大6社を選び、それ以外の会社から連絡がくることはありません。そのため所有物件の売却価格相場を知るために使う1つ目のサイトとして実におすすめです。

相場感を掴むためには、最初に不動産一括査定を依頼するサイトの尖った個性があると不適切であるためです。その点、全ての項目で満遍なく高いレベルを実現しているHOME4Uは使い勝手が良いでしょう。

一方で、一度に数十社からの査定を受け取りたいという場合や、査定を依頼した後はむしろガンガン営業電話をかけてきてほしいという場合にHOME4Uは不向きです。

不動産一括査定サイトのHOME4Uの評判・口コミ

HOME4Uの評判・口コミ

さて、HOME4Uがどんな人に向いているの確認しましたが、あなたにとってはいかがでしたか?

初めて不動産一括査定サイトを使う場合は「営業電話がほとんどありません」と紹介されても、それが本当なのかどうか疑ってしまいますよね。

そこで、ここではHOME4Uについての口コミをまとめてみます。インターネットの中にある生の声からHOME4Uの真実の姿を確認してきましょう。
口コミはポジティブなもののみ載せると不公平なので、ネットの中から無作為にポジティブなものとネガティブなものを拾っていきます。

まずはポジティブな口コミについてみていきましょう。

ポジティブな口コミ

    Aさん

    勧誘の電話が一切なかった。驚いた。

    Bさん

    地方の不便な土地についての査定だったが、4社から査定があった。1社でもあれば良いと期待していただけに、嬉しかった。

    Cさん

    地元の不動産会社に長く売却を依頼していたが買主が現れず、HOME4Uで一括査定したところ5社から査定額があがってきて、すぐに住宅を売ることができた。

    Dさん

    しつこい勧誘もないため、高値で査定してくれた不動産会社を選ぶことに安心感があった。

続いてネガティブな口コミもみていきましょう。

ネガティブな口コミ

    Aさん

    6社から連絡があり、査定額もそれほど変わらなかったため迷いが生じてしまった。

    Bさん

    正直、他の一括査定サイトと大きな違いがあるとは思えない。

    Cさん

    土地の売却か利用で悩んでいたが、土地活用についてのプランは正直微妙だった。

    Dさん

    立地が悪いため当然ではあるが、北海道の物件に査定をくれたのが1社だけだった。

ポジティブな口コミとしては、勧誘の電話が少ないところがよく挙げられています。
これはやはりHOME4Uが無駄な勧誘で利用者が離れていくことを防ぐために、提携会社に指導を行っているのでしょう。

地方の不動産については、4社からの査定があったものと1社からしか査定がなかったものがあるため、いくらHOME4Uといえども苦手な地域はあるようです。

ネガティブな口コミとしては、他のサイトとの違いがわからないというものが印象的です。
HOME4Uの強みでも書きましたが、同サイトは情報セキュリティに力を入れておりますが、こういった点はサイト利用者にはなかなか伝わらないものなのですね。

不動産一括査定サイトのHOME4Uでの住宅売却を追体験しよう

HOME4Uの体験談

ここまでHOME4Uには良い口コミもあれば悪い口コミもありました。しかし、情報セキュリティの高さからくる「営業電話の少なさ」は間違いなくHOME4Uの大きな特徴です。

ここでは、そんな潔い態度に感銘を受けてHOME4Uで古い住宅を売却した40歳男性のエピソードを紹介します。売却を考えるに至った背景から順をおって紹介していくので、あなたは売却の過程を追体験してみてください。

その男性が売却を考え始めた背景は以下のとおりです。

背景事情
  1. 築40年になる現在の住まい(5DK)は両親から生前贈与された
  2. 2人の子供が育ってきたこともあり、現代的な住宅に住み替えたい

付き合いのある不動産会社で査定することに

男性は親の代から付き合いのあった地元の不動産会社を訪れ、上記のニーズを伝えました。その会社も査定額を出してはくれたのですが、価格にいまいち納得がいきません。

親の代からの付き合いである手前、他の会社に依頼しにくいなあ」という考えも男性の頭に浮かびましたが、売却価格が高ければ高いほど新しい住宅を自分たち家族のニーズに合わせることができるため、とりあえず不動産一括査定サイトを利用することを思い立ちました。

評判が良いと聞いたHOME4Uへ査定を依頼

そこで選んだのが「営業電話がない」と口コミにあったHOME4Uです。もちろん男性は「本当は営業電話もあるのだろうけど、最低限のものは仕方ない」と疑っていました。

そのような状況で査定を依頼すると6社中5社は地元の不動産会社と近しい査定額でしたが、1社はそれらよりも500万円も高い査定額でした。そして、何より驚いたのは査定額だけはあがってくるものの、営業の電話は1本もなかったことです。

「これならば信頼できる」と判断した男性は、最も高い査定額を出した不動産会社に売却まで依頼し、両親から生前贈与を受けた住宅を素早く、納得のいく価格で売ることができました。

この事例で男性の心を動かしたポイントは以下の2点です。

男性の心を動かしたHOME4Uの特徴
  • 複数の会社に一括査定を依頼したことにより、対象不動産の売却を得意とする会社を見つけられた
  • 営業電話のないことが、むしろ提携会社の信頼度を高めた

中には営業電話を好む人もいますが、事例の男性のように「無駄な取引を持ちかけてこないこと」を重要視する人も少なくありません。そのためHOME4Uを介して見つけた不動産会社は男性からの信頼を獲得することができたのです。

不動産売却は大きなお金が動くため信頼できる会社を見つけることは何よりも重要な要素となりますね

写真付で解説!HOME4Uの査定依頼手順

HOME4U 万全の情報セキュリティ

記事も終盤ですが、ここではHOME4Uを利用して一括査定をする際に具体的な手順をキャプチャ画像付きで紹介していきます。

HOME4Uの査定依頼は非常に簡単であるため、読んだ後はあなたもすぐに査定依頼に着手することができます。まずは以下のとおり6つの手順の全体像を確認しましょう。

  • STEP.1
    物件所在地等を入力して「査定スタート」をクリック
  • STEP.2
    「物件情報」を入力
  • STEP.3
    「物件詳細情報」を入力
  • STEP.4
    査定結果の連絡先を入力
  • STEP.5
    不動産会社を選択
  • STEP.6
    「査定を依頼する」をクリックで完了

それでは、上記6つのステップについてキャプチャ画像とともに確認していきましょう。

はじめにHOME4Uのホームページにアクセスします。すると以下の画面に飛びます。

ステップ1

物件所在地等を入力して「査定スタート」をクリックします。

ステップ2

物件情報を入力します。

ステップ3

さらに物件情報を入力し、査定の理由なども入力します。
また末尾にある「ご要望・ご質問」の欄には、細かな情報や要望を記載していきましょう。

ステップ4

個人情報を入力します。

ステップ5

査定を依頼する不動産会社を選択します。不動産の所在地や種類によっては、ここの表示される会社の数が少なくなることもあります。

ステップ6では、「査定を依頼する」をクリックで完了です。

このようにHOME4Uは6つのステップで不動産一括査定を行うことができます。

不動産一括査定サイトのHOME4Uを利用する際の注意点

HOME4Uを利用する際の注意点

このようにHOME4Uではたった6つの手順で不動産一括査定を実現することができますが、利用の際は以下の2点に注意が必要です。

2つの注意点
  1. 不動産一括査定後は、あなたの手で不動産会社を選ばなければならない
  2. 仲介手数料は契約前に確認しておく

HOME4Uでできるのはあくまでも不動産一括査定までです。

そのため実際に不動産を売却する場合は、最終的にあなたの手で不動産会社を選ばなければなりません。その際は会社のスタッフの対応までしっかりと確認して、後悔のない選択をしましょう。

また不動産会社の売却を依頼して、それが成功した場合は不動産会社に仲介手数料を支払わなければなりません。仲介手数料は上限こそ法律で定められていますが、具体的な金額はあなたと不動産会社の交渉で決めていくことになるため、契約前に確認しておきましょう。

最後に「媒介契約」について

不動産一括査定サイトを活用する目的として、まずはおおよその査定額を知ること、それから、実際に不動産の売却を進めていくための「不動産会社(=買主を見つけてくれるパートナー)」を見つけることです。

これから不動産一括査定を行い、その後 実際に不動産の売却を行う流れに移行した際は目ぼしい不動産会社と協働作業が必要になります。そのようになると、「媒介契約」を交わしていくことになります。

この「媒介契約」には主に3つの種類があります。

  1. 一般媒介契約
  2. 専任媒介契約
  3. 専属専任媒介契約

それぞれわかりやすくメリットデメリットで解説していきます。

一般媒介契約

「一般」という文字からもわかるように、多くの場合に利用される一般的な契約方法です。
この契約では、売主はどの不動産屋にでも自由にマンション売却のお願いをすることができ、お願いはいつ取り下げても大丈夫。知り合いや身内からの紹介で売主を見つけてきても構いません。

複数の不動産会社に売却依頼をしても、自分で見つけた買主と取引してもOK。

その分、締結会社の本気度は低くなる恐れがある。

専任媒介契約

「専任」は一般媒介契約と比較して、自由が少し制限される契約です。
具体的には、専任媒介契約を不動産会社と結ぶと、その業者はレインズ(指定流通機構)という不動産業者だけが参加しているネットワークシステムに、売却予定の不動産を登録しなければなりません。この登録は、専任媒介契約を結んでから7営業日以内に限ります。

また売却依頼者(売主)に対する、定期的な売却活動状況の報告も義務です。これらの決まりごとを守らない業者は、宅建業法違反ということになります。

専任媒介契約には期限があり、3ヶ月が最長で自動更新はありません。これより短い期間でも問題はなく、依頼者が再び仲介業務をお願いしない限り、強制的に契約期間は終了します。

他の不動産会社との媒介契約の締結ができなくなる。

不動産会社同士の競争を心配せずに売却に取り組むことができるため、締結会社の本気度は高くなる。

専属専任媒介契約

専任媒介契約に「専属」が追加されました。「専属」となると、専属料理人や専属秘書をイメージすることもできます。つまりは、売主(自分)だけのために動いてくれる契約です
ただし、売主だけのために動く契約と言っても、実際のところは売主に自由はありません。

一般媒介契約や専任媒介契約の場合には、自ら売主を見つけることができました。しかし専属専任媒介契約は、契約をした不動産会社が探してきた買主としか売買契約ができないのです。もちろん売却金額や条件に納得できず断ることも可能ですが、マンションを売却するときには必ず専属契約をした不動産会社を通す必要があります。

専属料理人や専属秘書のイメージとは全く違う仕組みなので、ややこしく感じるでしょう。契約期間に関しては、専任媒介契約と同じく3ヶ月です。

この契約の大きなデメリットは、不動産業界の悪しき慣習で「囲い込み」が起こりやすいということ。仲介会社が売主と買主の両者から手数料を取りたいがために、ほかの不動産屋が条件に合う買主を見つけていたとしても「うち以外では契約させない」と無視してしまう問題です。

他の不動産会社との媒介契約の締結および自分で見つけた買主との取引ができなくなる。

一方で専属専任媒介契約を締結した不動産会社の売却に対する本気度は高まる。

契約名 特徴
一般媒介契約 複数の不動産会社に売却依頼をしても、自分で見つけた買主と取引してもOK。
その分、締結会社の本気度は低くなる恐れがある。
専任媒介契約 他の不動産会社との媒介契約の締結ができなくなる。
不動産会社同士の競争を心配せずに売却に取り組むことができるため、締結会社の本気度は高くなる。
専属専任媒介契約 他の不動産会社との媒介契約の締結および自分で見つけた買主との取引ができなくなる。
一方で専属専任媒介契約を締結した不動産会社の売却に対する本気度は高まる。

以上の公式に反した「一番やってはいけないこと」をお伝えします。

注意
大手志向の方へ

高値で売却したい時に、複数の大手不動産会社に一般媒介で依頼するのは危険です!

なぜ危険なのか?

それは、売りにくい物件として放置されるからです。

一般媒介のメリットの競争原理が発生するのは、売りやすい物件です。
売りにくい物件(高値)では、一般媒介のデメリットである不動産会社の努力義務(流通機構(レインズ)への登録、売主への活動報告)の免除が効いてきます。つまり何もしなくても問題ないのです。

そして、一般媒介では、不動産会社がいくら努力しても他社のルートで契約が成立すると手数料はゼロというリスクがありますので、不動産会社同士で相互に牽制しあう状態になります。

例えば、売主さんに相談して少し価格を引き下げてもらうと売れる可能性がある場合に、自社が頑張って説得しても価格が下がった途端に他社に契約を持っていかれると水の泡なので、どの会社も説得しないといった現象です。

このような現象は、どの不動産会社でもおきる現象ですが、大手不動産会社では顕著に起きます。大手不動産会社は上場企業が多く、決算予測を公表していますので売上目標達成圧力が強いです。そのため仲介現場では、売りやすい物件、専任物件が優先されるからです。

まだ一社でも地場中小の会社が一般媒介に加わっていると、大手への対抗意識と中小特有の柔軟な対応が期待できます。

例えば、自社のルートで契約が成立するよう買主を仲介してくれた会社にインセンティブを付ける(キックバック)事を約束して、流通機構(レインズ)に登録したり、自社人脈を使って一般媒介物件の情報を流したりすることがあります。

いずれにしても「高く売りたい場合」は、一般媒介は避けた方が良いです。

不動産一括査定サイトのHOME4U まとめ

今回は不動産一括査定サイトであるHOME4Uについて紹介しました。

強みと弱み、サイトが向いている人、一括査定の手順と長く説明してきましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

以下はHOME4Uの特徴のまとめです。

「HOME4U」の特徴まとめ
魅力(メリット・強み)

  • 老舗サイトならではの高い実績がある
  • 提携会社1,300社で地方に至るまで不動産会社を査定
  • 営業電話がほとんどない
  • NTTデータグループによる高い情報セキュリティ

マイナス要因(デメリット)

  • 提携会社が多いことから管理が難しい
  • どうしても地方の不動産については査定数が少なくなってしまう

そして、HOME4Uの評価です。

HOME4Uの評価
サービス名の知名度
(4.5)
査定可能な不動産の幅
(4.5)
口コミ・評判
(4.5)
査定までの時間
(4.0)
査定後のサポート
(5.0)
総合評価
(4.5)

老舗サイトというだけあって、どんな項目についても高いレベルを実現している一括査定サイトです。特に営業電話がほとんどない点については、ポジティブにとらえる人が多いのではないでしょうか。
また情報セキュリティの高さも、目に見えない点ながら個人情報を入力する必要のある一括査定サイトとしては優れたポイントです。総評として、非常に高いレベルでまとまった優等生サイトということができます。

以上のように、HOME4Uはどんな人でも使いやすい万能型の一括査定サイトです。さすがに老舗といったところですね。あなたがどの一括査定サイトを使おうか迷っているのであれば、HOME4Uは第一候補となるに相応しいでしょう。

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坂田

都内在住専業ライター。法科大学院を卒業し、上場企業で不動産を含む不動産取得・投資活動に関わった後に専業ライターへ転身。